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メキシコ経済、11年ぶり大幅落ち込み-1~3月GDPは1.6%減

  • 新型コロナ対応の封鎖措置でリセッションさらに深刻化も
  • エコノミストは今年6.7%減と予想-テキーラ危機時を上回る減少幅

メキシコ経済は1ー3月(第1四半期)に5四半期連続のマイナス成長となり、落ち込み幅は11年ぶりの大きさとなった。新型コロナウイルス感染拡大を阻止するため封鎖措置が続く中、リセッション(景気後退)はさらに深刻化すると見込まれている。

  国家統計地理情報局(INEGI)が4月30日にウェブサイトに掲載した発表資料によると、1-3月の国内総生産(GDP)速報値は前期比1.6%減となった。減少幅はブルームバーグ集計のエコノミスト予想中央値(1.4%減)より大きく、2009年1-3月以来最大だった。季節調整前の年率換算では1.6%減だった。

Mexico GDP fell by the most since 2009 in the first quarter

  分野別では鉱業や建設、製造業を含む工業部門が前期比1.4%減だったが、農業・畜産・漁業部門は0.5%増だった。運輸や金融、メディアを含むサービス部門は1.4%減。

  エコノミストの予想では、新型コロナ感染拡大に伴う全国規模の封鎖措置や原油価格急落により20年のGDPは6.7%減と、1990年代半ばのメキシコ通貨危機(テキーラ危機)時を上回る落ち込みとなる可能性がある。最も悲観的なBBVAバンコメールの予測では最大12%のマイナス成長もあり得るとしている。

原題:Mexico Economy Falls Most Since 2009 And The Worst Is Yet Ahead(抜粋)

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