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豪中銀、政策金利を0.25%に維持-経済活動停止の影響見込む

  • 債券購入を再び拡大する用意、債券市場の機能維持に必要な措置取る
  • オーストラリア3年国債の利回り目標も維持

オーストラリア準備銀行(中央銀行、RBA)は5日、政策金利であるオフィシャル・キャッシュレートの誘導目標を過去最低の0.25%に据え置くことを決定した。ブルームバーグが調査したエコノミスト31人全員が金利据え置きを予想していた。同中銀は、新型コロナウイルスの感染拡大阻止に向け経済の大部分の活動を停止した措置の影響を見込んでいる。

  ロウ総裁はオーストラリア3年国債の利回り目標も維持した。豪中銀は非伝統的な金融政策の実施以降、507億豪ドル(約3兆5000億円)相当の豪国債を購入してきた。これに伴い、短期債利回りが目標の0.25%に向かって収れんしてきている。

  ロウ総裁は金利据え置きを明らかにした声明で、「RBAの毎日の公開市場操作(オペ)が引き続きクレジット市場を下支えし、豪経済の資金調達コストは低水準に維持されている」と説明。「RBAはこうした購入を再び拡大する用意があり、債券市場の機能維持に必要なあらゆる措置を講じるつもりだ」と述べた。

  RBAはこの日、オペの担保として、投資適格級格付けのノンバンクが発行した豪ドル建て証券を新たに認める決定を発表した。

原題:Australian Central Bank Holds Fire as It Braces for Economic Hit(抜粋)

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