コンテンツにスキップする
Subscriber Only

丸紅が赤字決算で今期20円減配、来期末まで自己株取得せず-株価急落

丸紅は7日、前期(2020年3月期)に1975億円と上場以来最大の赤字を計上したことを受けて、今期(21年3月期)の年間配当を前期比20円減の1株当たり15円を下限にするとの見通しを発表した。来期(22年3月期)末までの中期経営計画期間中は自己株式を取得しない方針も明らかにした。

  発表を受けて同社の株価は急落。一時前営業日比7.9%安の465円と、3月30日以来の日中下落率となった。柿木真澄社長は7日の会見で、「未曾有の厳しい経営環境」にあり、「大きな減配にならざるを得ない」と話した。

  今期の純利益予想を1000億円とすることも発表。新型コロナウイルスの感染拡大が今期の上半期中にピークを迎え、その後徐々に収束に向かうものの、世界の景気が回復基調に戻るには相当の時間を要するとの見方を踏まえたものだという。

  業績予想の前提条件として、今期のウエスト・テキサス・インターミディエート(WTI)原油先物価格は1バレル=20ドル、ロンドン金属取引所の銅価格は1トン=5000ドルとしている。

前期の業績

売上高:前の期比7.8%減の6兆8276億円

営業益:23%減の1339億円

純損益:1975億円の赤字

今期の予想
純利益:1000億円
    最新の情報は、ブルームバーグ端末にて提供中 LEARN MORE