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【新型コロナ】コウモリ由来とWHO、ドイツ新規感染者数が高水準

更新日時
  • 動物から人への感染、さらなる研究必要とWHO専門家
  • 米司法省、食肉加工業者を独禁法違反の疑いで調査-関係者

ドイツで新たに確認された新型コロナウイルス感染者数は1週間ぶり高水準の1268人となった。同国のメルケル首相は、感染の第一波が収束したとの認識を6日に示したばかり。米国の死者数は7万5000人を超えた。

  世界保健機関(WHO)の専門家、ピーター・ベン・エンバレク氏は8日の会見で、同ウイルスがコウモリ由来だとの見方を示したものの、人間に感染させた可能性のある動物については依然不明だとして、さらなる研究が必要だと述べた。

  英国では科学者らが感染ペースが最近加速したと警告し、ロックダウン(都市封鎖)解除は遠のきそうだ。オーストラリアは7月までに経済を再開させる3段階の計画を発表した。新型コロナの感染曲線の平坦化に成功したため、ロックダウン緩和が可能となった。

  日本の厚生労働省は7日、米ギリアド・サイエンシズの抗ウイルス薬「レムデシビル」を新型コロナ治療薬として承認。中外製薬は8日、グループの中外ファーマボディ・リサーチ(CPR)がシンガポール科学技術研究所(A*STAR)と共同で新型コロナ感染症に対する抗体医薬品の研究を始めたと発表した。

  米ジョンズ・ホプキンス大学とブルームバーグ・ニュースの集計データによれば、世界の新型コロナ感染者は380万人を突破、死者は26万9000人を上回った。 

  米司法省は反トラスト法(米独占禁止法)違反の疑いで複数の食肉加工業者を調査している。事情に詳しい関係者1人が明らかにした。これら業者による工場閉鎖が食肉の供給に混乱をもたらしている。

  北朝鮮の国営朝鮮中央通信(KCNA)は8日、金正恩朝鮮労働党委員長が中国の習近平国家主席に口頭親書の形でメッセージを伝え、中国による「新型コロナ感染拡大防止の取り組みでの成果」を称賛したと報じた。

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  米国の感染者数は7日、2.4%増加し、計125万人となった。増加率は前日の1.9%を上回ったものの、この1週間の平均と一致した。

  韓国保健福祉省は8日、新型コロナの新規感染者13人について、今月2日にソウルのナイトクラブ3カ所に行った患者に関係していると説明。これらナイトクラブには2日、計約1500人が訪れており、当局者1人はさらなる感染者が確認される可能性が高いと述べた。

  中国の7日の新規感染症例は1件で、死者はいなかった。

  米運輸保安局(TSA)は7日、米国の空港で所持品検査を行う同局職員全員にマスク着用を義務付けることを明らかにした上で、乗客もマスクを着けるべきだと指摘した。

  新型コロナのワクチンを開発している米バイオテクノロジー会社モデルナは7日、初夏までにワクチン候補の第3相臨床試験を開始できる見通しを示した。発表を受けて同社株価は一時、約2週間ぶりの大幅上昇となった。

  ホワイトハウスは米疾病対策センター(CDC)がまとめたレストランや保育所、教会、劇場などの業務再開指針について、勧告内容が細か過ぎるとして発表するのを阻止した。トランプ政権当局者2人が明らかにした。

原題:Australia Sets Reopening Plan; Kim Praises China: Virus UpdateWHO Studies Animal Origin, German Cases Climb: Virus Update(抜粋)

White House Rejects CDC Reopen Guidance as Too Prescriptive (1)(抜粋)

(WHO専門家の会見内容などを追加します)
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