きょうの国内市況(5月8日):株式、債券、為替市場
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●日本株は大幅高、米欧の活動制限緩和や米中懸念後退-景気敏感主導
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東京株式相場は大幅高。米国や欧州で新型コロナウイルスによる活動制限が緩和されつつある上に、米中貿易問題への懸念も後退した。決算評価が追い風になった商社をはじめ、自動車や素材など景気敏感業種が主導し幅広く上げた。
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いちよしアセットマネジメントの秋野充成執行役員は「新型コロナによる株価下落が大きかっただけに、ロックダウンが解除されている今は落としていたエクスポージャー(リスク資産保有)を巻き戻すほうが利益につながると考えている投資家が多い」と語る。「日本の大型連休期間中に米国株に波乱がなかった」ことも加わり、短期筋の買い戻しも指数を押し上げたという。
- 東証33業種では鉄鋼、非鉄金属、海運、陸運、卸売が上昇率上位
- その他製品のみ下落-任天堂株安が下押し
- 始値で算出された日経平均オプション5月限の特別清算値(SQ)は2万0073円69銭-ブルームバーグ試算
●債券先物が小幅高、米長期金利低下で買い-10年物価連動債入札は順調
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債券相場は先物が小幅上昇した。前日の米国市場でマイナス金利導入観測から米長期金利が低下したことを受けて買いが優勢となった。一方、長期債や超長期債は売られ、利回り曲線はスティープ(傾斜)化した。10年物価連動債は大幅な発行減額が奏功して順調な結果となった。
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三菱UFJモルガン・スタンレー証券の稲留克俊シニア債券ストラテジスト
- 物価連動債の入札結果は最低落札価格が予想を大幅に上回り良好だった
- 米長期金利はマイナス金利導入観測で低下したが、日銀がマイナス金利を深掘りするとの観測には懐疑的
10年物価連動債入札
- 最低落札価格は100円80銭とブルームバーグがまとめた市場予想の中央値(100円30銭)を大きく上回った
- 投資家需要の強弱を反映する応札倍率は3.84倍と前回の3.75倍から上昇
●ドル・円は小じっかり、米中懸念後退で円売り優勢-米雇用統計見極め
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東京外国為替市場のドル・円相場は小じっかり。米雇用統計の発表を控えて様子見姿勢が広がる中、米中関係の悪化懸念が後退し、午後にかけて株高が一段と進んだことで、リスク選好に伴う円売りがやや優勢となった。
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上田ハーロー外貨証拠金事業執行担当役員の山内俊哉氏
- 米雇用統計発表前は、米中懸念後退を受けたリスクオンの流れや雇用統計での悪材料出尽くしへの期待感がドル・円をもう少し押し上げる可能性
- 米雇用統計が悪いのは当たり前。悪い数字が出てドル・円が下がっても、一部で経済再開の動きがあるので、そこを手掛かりに突っ込めば買いたいという状況ではないか