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米連邦準備制度の当局者、マイナス金利織り込む市場の見方に反論

  • 「マイナス金利は比較的弱いツールの1つ」-アトランタ連銀総裁
  • 米国でのマイナス金利導入は見込まず-シカゴ連銀総裁

米連邦準備制度は、新型コロナウイルス感染拡大による経済危機に対応するため3月15日に政策金利を事実上ゼロに引き下げたが、欧州と日本で試されたマイナス金利の導入を見込んでいないと地区連銀総裁2人が11日に述べた。

  シカゴ連銀のエバンス総裁は「もっと研究しなくてはならないだろうが、米国で使用する政策手段になるとは見込んでいない」と発言。アトランタ連銀総裁のボスティック総裁も「私はマイナス金利を導入することに熱心な支持者ではない」と語った。

  フェデラルファンド(FF)金利先物は先週、マイナスの政策金利導入の可能性を織り込む水準となり、米2年国債利回りが過去最低を付けた。パウエル連邦準備制度理事会(FRB)議長はマイナス金利導入論に一貫して反対しており、そのメッセージに多くの米金融当局者が近年、同調している。

  ボスティック総裁はアトランタのロータリー・クラブでの講演で、マイナス金利の考えは「私が今考える用意のある内容とは程遠い」と指摘。金融当局は全てのツールが危機的状況で検討されると表明しているが、「私にとってマイナス金利は比較的弱い政策手段の1つであり、私は早期にそれを支持するとは思わない」と付け加えた。

原題:
Fed Officials Push Back On Market View Rates May Go Negative(抜粋)

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