債券は小幅安、30年入札控え売り優勢-長期金利マイナスで買い限定
三浦和美
更新日時
債券相場は小幅安。前日の米国債市場で長期金利が低下したことを受けて買いが先行した後、30年利付国債入札を翌日に控えて次第に売りが優勢となった。長期金利のマイナス圏では買い需要が限定的との指摘も聞かれた。
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市場関係者の見方
岡三証券の鈴木誠債券シニアストラテジスト
- 海外市場の動きを受けて円債は買いが先行したものの、市場参加者が少なく変動幅は限定的
- 10年債はマイナス0.01%の利回り水準からさらに買う動きにはならず、30年入札を控えて様子見
- 新型コロナウイルスの感染第2波が警戒されてリスク回避に動きやすいものの、債券の上値を買う動きはなく、膠着(こうちゃく)状態
日銀オペ
- 対象は残存期間1年超3年以下、3年超5年以下、10年超25年以下
- 買い入れ通知額は各ゾーンで前回から据え置き
- 岡三証の鈴木氏氏
- オペ結果は劇的に前回から変わったわけではなく、特に材料視されていない
- 備考:過去の日銀オペの結果一覧
背景
- 財務省は14日に30年利付国債入札を実施、発行予定額は7000億円程度
- 12日の米10年国債利回りは4bp低い0.67%程度で終了
新発国債利回り(午後3時時点)
2年債 | 5年債 | 10年債 | 20年債 | 30年債 | 40年債 | |
-0.170% | -0.120% | -0.005% | 0.330% | 0.460% | 0.465% | |
前日比 | 横ばい | +0.5bp | +0.5bp | +0.5bp | +0.5bp | 横ばい |
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