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FEDのTALF、適格担保CLOのレバレッジドローン対象を拡大

  • 19年1月以降に価格設定されたレバレッジドローンも新たに対象
  • 「せきを切ることにはならないが一定の効果を期待」と市場関係者

米連邦準備制度は、新型コロナウイルスの感染拡大で動揺する金融市場の安定を図り企業の資金繰りを支援するために導入した「ターム資産担保証券(ABS)ローンファシリティー(TALF)」について、より広い範囲のレバレッジドローンを裏付けとするローン担保証券 (CLO)を担保として利用できるよう条件を修正した。

  連邦準備制度のウェブサイトに12日に掲載された発表資料によれば、2019年1月以降に価格設定された借換融資を含むレバレッジドローンを裏付けとする「AAA」格付けのCLOを今後は担保として受け入れる。従来は新たに組成された融資を裏付けとするCLOだけが適格担保とされていた。

  6900億ドル(約74兆円)規模のCLO市場は、新型コロナ感染拡大に伴う経済的打撃を和らげるため、連邦準備制度がこれまで導入した信用・流動性供給策の恩恵をそれほど受けてこなかったが、今回の決定は需要拡大を後押しすると期待される。

  キャドワラダー・ウィッカーシャム&タフトのパートナー、グレッグ・ジュビン氏は「せきを切ることにはならないだろうが、一定の効果は期待できる」と指摘した。

原題:CLOs, Leveraged Loans Get Partial Lifeline in Fed’s TALF Changes(抜粋)

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