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中国、北朝鮮国境近くの都市封鎖-新型コロナのクラスター拡大

  • 吉林市は新たに6人の感染確認-13日にバスや鉄道の運行停止
  • 北朝鮮との関連は不明-地理的近さで北朝鮮から中国の感染懸念も

中国は、北朝鮮と国境を接する東北部の吉林省にある複数の都市を封鎖した。新型コロナウイルスのクラスター(感染者集団)拡大で封じ込めに向けたこれまでの取り組みが損なわれる恐れがあるためだ。

  吉林省で2番目に大きい都市、吉林市では12日に新型コロナ感染が新たに6人確認されたことを受け、13日にバスと鉄道の運行を停止し、住宅区画も封鎖した。再開された学校は再び休校となった。

  吉林市で新たに確認された感染者らは、10日に封鎖された近隣にある舒蘭市の別のクラスターとの接触があった。このため、当局が新たな制限を講じる前から、発見されていない感染がある程度広がっていた可能性を示唆している。

  吉林、舒蘭両市と遼寧省瀋陽市の3都市に広がる少なくとも22件の感染症例は関連しており、この数カ月で最も大きなクラスターの1つとなっている。

  こうしたクラスターと北朝鮮との関連は確認されていないが、地理的な近さは北朝鮮から中国に感染が広がっているとの懸念を招いている。北朝鮮はこれまでのところ国内の新型コロナ感染を一切確認していない。

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原題:China Seals Off Cities Near North Korea as New Clusters Grow(抜粋)

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