パウエルFRB議長、上院公聴会で19日証言-微妙なバランス芸必要に
Christopher Condon、Saleha Mohsin-
新型コロナ経済対策巡り銀行委員会で証言へ、財務長官も参加
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追加策の規模巡る党派争いで議長はどちらの側にもつかない証言必要
米連邦準備制度理事会(FRB)のパウエル議長は今週、上院銀行委員会の公聴会で、新型コロナウイルスのパンデミック(世界的大流行)で動揺する経済のために支出増大を支持するよう議員らに要請する見通しで、その際に微妙なバランス芸を見せる必要がある。
パウエル議長は東部時間19日午前10時(日本時間同午後11時)にムニューシン財務長官と公聴会にビデオ会議システム経由で出席する予定。3月に議会を通過した2兆2000億ドル(約235兆円)規模の新型コロナ経済対策について証言する。
CBSが17日夜に放送した番組「60ミニッツ」のインタビューでパウエル議長は、州・地方自治体への追加支援は「十分な検討に値する」と述べ、企業破産の抑制などの政策を講じる必要性に言及した。
パウエル議長にとって大切なのは、米政府の追加策の規模を巡る党派争いで一方の側についたと受け止められないよう細心の注意を払って自分の言い分を述べることだろう。強く出過ぎればFRBの信頼性を損なう恐れがある一方で、説得力ある形で主張できなければ、不十分な追加支援の一因となりかねず、経済的打撃はさらに深刻化する可能性もある。
マクロポリシー・パースペクティブズのジュリア・コロナド氏は、「議長には今、全てがリスキーだが、主張しないこともリスキーだ」と述べ、「上院に緊迫感を吹き込まねばならない」とコメントした。
原題:Powell Steps Gently Onto Congress’s Turf With Spend-More Message(抜粋)
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