コンテンツにスキップする
Subscriber Only

きょうの国内市況(5月18日):株式、債券、為替市場

国内市況の過去の記事はこちらです。指標はここをクリックして下さい。

●日本株続伸、内外経済活動再開による景気改善期待-内需関連高い

(記事全文はこちらをクリックしてご覧下さい)

  東京株式相場は続伸。米経済活動の再開や新型コロナウイルス感染の鈍化傾向による先行き期待や原油市況高から、情報・通信や小売、不動産など内需関連、商社など原油関連が上げた。半面、米中通商摩擦懸念から電機や機械は安い。

  • TOPIXの終値は前営業日比5.52ポイント(0.4%)高の1459.29
  • 日経平均株価は96円26銭(0.5%)高の2万0133円73銭

  三井住友信託銀行の瀬良礼子マーケット・ストラテジストは「米国では新型コロナによる外出制限が徐々に解かれ、国内でも感染の山を越えた可能性がある」とした上で、「新型コロナはもしかするとこのまま収束するかもしれない。振り返ったデータが悪いからといって悲観一色では市場の動きに置いてけぼりになる」と述べた。

  先週末の米国では小売売上高や鉱工業生産での製造業指数がいずれも4月に過去最大の落ち込みを記録したことを受け、米ダウ工業株30種平均は一時271ドル安になったが、結局60ドル高の続伸で取引を終了。日本でもこの日は国内総生産(GDP)が2四半期連続でマイナスとなったものの、「悪いのは予想されていたので、想定通り」と松井証券の窪田朋一郎シニアマーケットアナリストは語った。

  • 東証33業種では鉱業や情報・通信、食品、不動産、小売、建設が上昇
  • 鉄鋼や電機、保険、機械、化学は下落

●債券は上昇、5年債入札順調で中期ゾーン中心に買い圧力

(記事全文はこちらをクリックしてご覧下さい)

  債券相場は上昇。この日に実施された5年国債入札が順調な結果になったことを受けて、中期ゾーンを中心に買い圧力が掛かった。

  • 長期国債先物6月物の終値は前週末比19銭高の152円48銭。午前は前週末の終値付近で推移し、午後は5年債入札結果を受けて買いが優勢となり、水準を切り上げ、152円50銭まで上昇
  • 新発5年債利回りは2ベーシスポイント(bp)低いマイナス0.14%と、1日以来の低水準
  • 新発10年債利回りは1bp低下のマイナス0.015%と、7日以来の低水準

市場関係者の見方

みずほ証券の松崎涼祐マーケットアナリスト

  • 5年債入札結果は強め。金利水準など相応に調整が進んでいたので、単純に買うことも、2年債や先物を売って買うこともできた
  • 日本銀行による残存3-5年の買いオペが月内3回残っており、需給面からも入札でテールが出るイメージはなかった
  • 2次補正予算編成に伴う国債増発懸念については、補正の規模など追加のニュースをもう少し待ちたい
  • 超長期債は日銀オペのサポートが薄く、先週から5週連続の供給で売られやすいが、増発につながるかも不透明で、どんどんスティープ(傾斜)化していく状況ではない

5年債入札

  • 最低落札価格は101円07銭と、市場予想の101円05銭を上回る
  • 投資家需要の強弱を反映する応札倍率は4.49倍、前回は4.98倍
  • 小さいほど好調を示すテール(最低と平均落札価格の差)は前回と同じ1銭

●ドル・円は強含み、経済活動再開期待の株高で-米中対立懸念は重し

(記事全文はこちらをクリックしてご覧下さい)

  東京外国為替市場のドル・円相場は強含み。各国における経済活動再開の流れを好感した株高など、リスク選好の動きがやや優勢になった。ただ、米中対立の激化懸念から上値は限定的だった。英ポンドはマイナス金利政策の導入観測を受けて下落した。

  • ドル・円は午後3時48分現在、前週末比0.1%高の1ドル=107円20銭。この日のレンジは107円04銭から107円28銭まで
  • 英ポンド・ドルは一時1ポンド=1.2076ドルと3月26日以来の安値。同時刻現在は、0.1%安の1.2108ドル

市場関係者の見方

マネーパートナーズの武市佳史チーフアナリスト

  • ドル・円は株高もあってやや堅調に推移する半面、今週は世界保健機関(WHO)年次総会や中国の全国人民代表大会(全人代)をにらんで米中対立の懸念が強まりやすいタイミング。下値は固いが上値も重い
  • レンジ相場にとどまるだろうが、レンジの上限となっている一目均衡表(日足)の雲上限は今後、上方向に少し広がっていく
    最新の情報は、ブルームバーグ端末にて提供中 LEARN MORE