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スティグリッツ氏、米失業率2桁台長期化も-政府の追加支援なければ

ノーベル経済学賞受賞者で、米コロンビア大学教授のジョゼフ・スティグリッツ氏は18日、新型コロナウイルス感染拡大の打撃を受ける米経済に対し、より適切に的を絞った追加の政府支援策が講じられなければ、失業率が長期にわたり2桁台で推移するとの見通しを示した。

  スティグリッツ氏はブルームバーグテレビジョンとのインタビューで、「失業率は少なくとも25%に向かうだろう」と予想。ロックダウン(都市封鎖)解除後の経済活動再開で失業率は若干低下するかもしれないが、政府によるさらなる支援がない限り、「われわれが通常ひどい水準と見なす10-12%近くに戻ることはないだろう」と語った。

  スティグリッツ氏は、既に米議会を通過して成立した合計約3兆ドル(約322兆円)に上る経済対策には「設計に不備がある」とし、感染拡大抑制のため経済活動が一時停止される状況で、規模は比較的小さめながらも企業の雇用維持により重点を置いた外国の対策との違いを指摘した。

スティグリッツ氏は需要構造の大幅な変化を予想

(Source: Bloomberg)

原題:Stiglitz Sees Risk of Persistent Double-Digit U.S. Unemployment(抜粋)

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