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新型コロナ、回復後に再陽性でも感染力ない可能性大-韓国の研究

  • 285人の「再陽性」患者に関する韓国の調査結果から分析
  • 回復した患者から採取されたウイルスサンプルは生存不可能だった

韓国の研究によると、新型コロナウイルス感染症(COVID19)から回復して数週間後に検査で陽性反応が出た人には感染を広げる力がない公算が大きい。

  韓国疾病管理本部(CDC)の科学者らは、COVID19検査で陰性結果が出て治癒したように見えた後に再度陽性反応が出た285人を調査。再陽性となった患者が感染を他に広げた事例は見つからず、彼らから採取したウイルスサンプルを培養液内で増殖させることもできなかったことから、患者が感染力を失ったか死んだウイルス粒子を排出している状況が示唆されると分析した。

  18日遅くに報告されたこの調査結果は、感染者が少なくとも480万人に達したパンデミック(世界的大流行)の中、回復者が増えて経済活動再開を目指す地域にとっては明るい兆しだ。韓国からの新たな証拠は、物理的距離を置く措置が緩和された際に、COVID19から回復した人にはウイルスを拡散させるリスクがないことをうかがわせる。

  こうした結果は、韓国保健当局がCOVID19から回復した人について、感染力があるとは見なさなくなることを意味する。先月公表された調査研究では、PCR検査で死んだウイルス粒子と生存可能なウイルス粒子を判別できないため、陽性反応が出れば感染力が残っているという誤った印象を与える可能性があることが示されていた。

原題:
Covid Patients Testing Positive After Recovery Aren’t Infectious(抜粋)

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