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債券下落、国債増発懸念で超長期中心に売り-日銀オペの影響は限定的

更新日時

債券相場は下落。22日に開かれた国債市場特別参加者会合の議事要旨を受けて、第2次補正予算に伴う国債増発懸念が強まったことから、超長期債を中心に売りが優勢となった。日本銀行が実施した国債買い入れオペの相場への影響は限定的だった。

  • 新発20年債利回りは0.34%と前週末比2.5ベーシスポイント(bp)上昇。新発30年債利回りは0.475%、新発40年債利回りは0.49%といずれも3bp上昇
  • 長期国債先物6月物の終値は11銭安の152円33銭。午後に下げ幅を拡大し、一時152円32銭まで下落

市場関係者の見方

三井住友DSアセットマネジメントの深代潤上席参与

  • 国債市場特別参加者会合の議論を経て超長期債の増発が意識された
  • 週明けで米国市場も休みで、緊急事態宣言を巡る首相会見を今夕に控え様子見気分が強い
  • 近く明らかになる国債発行計画で増発規模、発行年限、時期がどうなるかに注目

野村証券の中島武信シニア金利ストラテジスト

  • 国債市場特別参加者会合で20年債だけでなく30年債の増発が参加者から提案され、超長期債の売り材料に
  • 日銀オペは材料視されず
  • 緊急事態宣言が解除される見込みだが、地方の投資家の在京オフィスはあす以降の人繰りなどで忙殺されており、債券取引どころでないことも閑散の一因
新発20年物国債利回りの推移

日銀買いオペ

  • 残存期間1年超3年以下が3400億円、3年超5年以下は3500億円、5年超10年以下は3700億円、物価連動債は300億円といずれも前回と同額
  • 備考:日銀:国債買い切りオペ一覧 (表)

新発国債利回り(午後3時時点)

2年債5年債10年債20年債30年債40年債
-0.175%-0.135%ゼロ%0.340%0.475%0.490%
前週末比+1.0bp+1.0bp +1.0bp+2.5bp+3.0bp+3.0bp

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