コンテンツにスキップする
Subscriber Only
Cojp

米デルの2-4月売上高は横ばい、利益好調-法人パソコン需要寄与

  • サプライチェーンの中国依存を低下、人員採用や昇給を凍結
  • 在宅勤務シフトで企業向けパソコン販売は好調、サーバー需要減少

デル・テクノロジーズが28日発表した2-4月(第1四半期)決算では、売上高と利益が予想を上回った。サーバー需要が減少したものの、在宅勤務の従業員を抱える企業へのパソコン販売が好調だった。株価は時間外取引で一時7.5%上昇した。

  発表資料によると、2-4月期売上高は前年同期比ほぼ横ばいの219億ドル(約2兆3600億円)。ブルームバーグが集計したアナリスト予想平均は208億ドルだった。1株利益は一部項目を除き1.34ドルと、アナリスト予想平均の95セントを大きく上回った。

  新型コロナウイルスのパンデミック(世界的大流行)による不況でコストを削減するため、デルは採用や昇給・昇進、従業員の401(k)退職金プランへの拠出を凍結したとブルームバーグ・ニュースは今月報じた。トランプ政権下での米中通商対立に伴う最悪の影響を回避するため、デルはサプライチェーンの中国依存を低下させた。

  2-4月期の部門別売上高は、クライアント・ソリューション・グループと称するパソコン部門が2%増の111億ドル。インフラストラクチャー・ソリューション・グループと呼ぶデータセンター・ハードウエア部門の売上高は8%減の75億7000万ドル。

  サーバーとネットワーク機器は10%減収、ストレージハードウエアは5%減収だった。同社は顧客がサーバー施設よりも「リモートワークや事業継続ソリューション」に多く支出したと説明した。

原題:Dell Reports Steady Sales, Profit on Corporate PC Demand (1)(抜粋)

    最新の情報は、ブルームバーグ端末にて提供中 LEARN MORE