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WeWorkを提訴、サンフランシスコの開発プロジェクト撤退巡り

  • 投資約束の撤回巡りパークマーセド社が1億ドル以上の損害賠償請求
  • 共同生活アパート運営ウィーリブのイニシアチブを示すプロジェクト

シェアオフィス事業を手掛ける米ウィーワークがサンフランシスコの開発プロジェクトに4億5000万ドル(約480億円)を投じる約束を破ったとして、パークマーセド・インベスターズ社が少なくとも1億ドルの損害賠償を求めてニューヨーク州の裁判所に28日提訴した。

  このプロジェクトは、共同生活型アパート運営のウィーリブのイニシアチブを示すものだった。パークマーセド・インベスターズはウィーワークが設計したアパートと共同生活スペースの建設を支援する約束を放棄したと主張している。この施設にはメディアルームや温水浴槽が設けられ、ハッピーアワーやヨガクラスなどのアクティビティーも行えるものだった。

  マーセド湖とサンフランシスコ・ゴルフクラブに隣接する広大なパークマーセド地区の歴史は1940年代にさかのぼり、現在は150エーカーの土地に高層マンションやタウンハウスが並ぶ。不動産王と呼ばれた故ハリー・ヘルムズリー氏やフォートレス・インベストメント・グループなどから投資を受けてきたことでも知られる。

  ウィーワークは3月に同じニューヨーク州の裁判所で、パークマーセド・インベスターズがディールの金銭的条件を履行せず、独占権に関する費用2000万ドルの返金を拒否したとして同社を提訴していた。

  ウィーワークは今回の訴訟についてコメントを控えた。

原題:WeWork Accused of Abandoning San Francisco Development Project (抜粋)

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