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Photographer: Mark Kauzlarich/Bloomberg
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「ハゲタカ」になるな-ゴールドマンがコロナ時代の新ファンドで説明

  • ファンド資料で「われわれがやること、やらないこと」の項目設ける
  • アポロやエリオットなどの投資会社と比べ制約の多い投資戦略を実践

新型コロナウイルスのパンデミック(世界的大流行)時代のディストレスト債投資はますます敵対的になり、借り手と債権者、あるいは債権者同士の争いが増えている。しかしゴールドマン・サックス・グループはそうした投資戦略と一線を画す姿勢を示した。

  ゴールドマンは新たに設定するクレジットファンドのマーケティング資料の「われわれがやること、やらないこと」という項目で、50億-100億ドル(約5340億-1兆700億円)の運用資産で、新型コロナによって引き起こされた市場のゆがみから利益を上げることを狙うが、「ハゲタカ」投資家として行動することはしないと説明した。

  ブルームバーグが入手したこの資料はまた、ゴールドマンは意図的に、破産法適用下での買収を視野に融資などを行う「ローン・トゥ・オウン」戦略を採用したり公開市場で証券を積極的に売買したりはしないとしている。

  ゴールドマンのデービッド・ソロモン最高経営責任者(CEO)はプライベートエクイティー(PE、未公開株)やクレジットへの投資で高い利益を上げることを望んでいるものの、投資銀行として企業の合併・買収(M&A )助言や株式・債券の引き受け業務を受注するためには、顧客との利益相反や敵対的と見なされ得る投資はできない。

  アポロ・グローバル・マネジメントやエリオット・マネジメントなどの投資会社と比べると、ゴールドマンは制約の多い投資行動を実践することになる。

原題:‘What We Do Not Do’: New Goldman Credit Fund Swears Off Hardball(抜粋)

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