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きょうの国内市況(6月22日):株式、債券、為替市場

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●日本株は小幅安、感染第2波で景気懸念-電機・自動車など下げる

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  東京株式相場は小幅に下落。新型コロナウイルスの感染第2波による景気や企業業績への影響が懸念された。陸運、電機、自動車、食料品などが売られ、医薬品、情報・通信、サービスは上昇した。

  • TOPIXの終値は前営業日比3.71ポイント(0.2%)安の1579.09-4営業日続落
  • 日経平均株価は41円52銭(0.2%)安の2万2437円27銭

〈きょうのポイント〉

  • 米カリフォルニア州で新型コロナの新規感染者数が過去最多、ドイツでは食肉業界と難民施設で感染拡大
    • アップル、米国で一部店舗を再閉鎖-新型コロナ感染例の急増受け
    • タイソン施設で感染クラスター発生、中国は同施設からの輸入停止発表
  • ロシア中銀、政策金利を1ポイント引き下げ-追加利下げも示唆

  新型コロナウイルス感染第2波への懸念で下落で始まった日本株は下げ渋り、午後にかけて前営業日の終値を挟んだ展開となった。しんきんアセットマネジメント投信の藤原直樹運用部長は第2波の影響について「マーケットはニュースに敏感に反応しいったん売られるが、深く下がる感じでもない」と指摘。また「警戒は必要だが、日本ではウィズ・コロナを織り込んで動いており相場への影響も限定的」とみている。

  • 東証33業種では陸運、空運、その他製品、建設、電気・ガスなどが下落
  • 医薬品、繊維製品、情報・通信、サービス、鉄鋼が上昇

●債券は小幅高、米長期金利低下で買い優勢-プラス金利の10年債に需要

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  債券相場は小幅上昇。米国の長期金利の低下を受けて買いが優勢だった。市場関係者からはプラス金利の10年債に対する需要を指摘する声が聞かれた。日本銀行による残存期間5年超10年以下の国債買い入れオペでも、応札倍率が低下するなど、長期国債への需要が根強いことが示唆された。

  • 長期金利は前週末比0.5ベーシスポイント(bp)低い0.005%
  • 新発5年債利回りは0.5bp低いマイナス0.115%
  • 新発20年債利回りは0.5bp低い0.385%
  • 長期国債先物9月物の終値は前週末比6銭高の152円13銭。前場引け際に一時売られる場面もあったが、後場に入り持ち直した

野村証券の中島武信シニア金利ストラテジスト

  • プラス利回りの10年債は需要があり、5-10年の日銀オペに売り渋り、応札倍率は低下
  • 今週の焦点は調整が続いていた超長期債の動向。20年債は先週末の終わりごろ強かったので、いったん調整が終わった可能性も

日銀オペ

  • 残存期間1年超3年以下が3400億円、3年超5年以下が3200億円、5年超10年以下が4000億円といずれも据え置き
    • 5-10年の応札倍率は1.46倍と3月23日以来の低水準となり、売り圧力の弱まりを示唆
  • 備考:日銀:国債買い切りオペ一覧 (表)

●ドル・円は堅調、景気回復期待でリスクオフがやや後退―豪ドル上昇

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  東京外国為替市場のドル・円相場は1ドル=106円台後半で堅調に推移。米景気回復への期待で、新型コロナウイルス感染をめぐるリスクオフの動きがやや後退、ドル買い・円売りがやや優勢になった。オーストラリアドルは米株先物の反発など背景に上昇した。

  • ドル・円は午後3時55分現在、前週末比0.1%高の106円93銭。ここまでの取引では朝方に付けた106円75銭を底値に一時106円95銭まで上昇
  • ドルと円はともに、他の主要通貨の大半に対して下落
  • オーストラリアドル・ドルは0.5%高の1豪ドル=0.6869ドル。対円では0.6%高の1豪ドル=73円47銭

バークレイズ証券の門田真一郎チーフ為替ストラテジスト

  • ドルと円は依然としてリスクオン、オフで同じような動き。その中で若干だが株安だと円高、株高なら円安に振れがちだ。当面は107円台を中心に方向感が見えにくいだろう
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