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きょうの国内市況(6月29日):株式、債券、為替市場

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●日経平均は2%超える下落、米感染者急増で経済低迷を懸念-全面安

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  東京株式相場は反落。日経平均株価は節目の2万2000円を下回って取引を終え、前営業日比で2%を超える下落になった。米国の一部の州で新型コロナウイルスの感染者増加に歯止めがかからず、景気回復への期待が後退した。前週末の米国株安の流れを受けて、世界景気に敏感な半導体などハイテク株や自動車株を中心に売りが広がり、すべての業種が下げた。

  • TOPIXの終値は前営業日比28.15ポイント(1.8%)安の1549.22
  • 日経平均株価は517円04銭(2.3%)安の2万1995円04銭

  東海東京調査センターの平川昇二チーフグローバルストラテジストは、きょうの日本株にとって最大の材料は米国での感染者増加とし、「市場は経済活動の再低迷を織り込み始めるだろう」と話していた。水戸証券投資顧問部の酒井一チーフファンドマネジャーも、南部の州で感染が抑え込めずニューヨーク州まで波及してしまう懸念を意識して、ポジションを落としている投資家もいるとみている。

  午後に一段安となった理由についてSMBC信託銀行の佐溝将司マーケットアナリストは、今週金曜日に米国市場が休場のため、週末にかけて海外勢の取引が減少すると見越した短期筋が売りを仕掛けていると述べた。

  • 東証33業種では電機、情報・通信、輸送用機器、医薬品、化学が下落寄与度上位

●債券先物は横ばい、日銀オペ予定控え様子見-新発10年債は取引不成立

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  債券先物相場は横ばい。前週末の米国市場で長期金利が低下した流れを引き継ぎ買いが先行した後、日本銀行による長期国債買い入れ月間予定の公表をあすに控える中、次第に様子見姿勢が強まった。

  • 長期国債先物9月物の終値は前週末比変わらずの152円14銭。朝方に152円22銭をつけた後は上げ幅を縮小する展開となり、一時は152円13銭まで下落
  • 新発10年債はまだ取引が成立していない。一日を通じて取引不成立となれば2018年11月以来
  • 新発20年債利回りは0.5ベーシスポイント(bp)高い0.395%、新発30年債利回りは横ばいの0.585%

三井住友トラスト・アセットマネジメントの押久保直也シニアエコノミスト

  • 日銀オペの結果は残存10-25年の応札倍率がかなり高く、やや需給の緩さが示される内容
  • あす公表される7月のオペ方針が注目される中、値動きは鈍い
  • 新型コロナの感染再拡大懸念を起因としたリスクオフの中でも、オペ方針を見極めたいということで上値を追う展開にはなっていない

日銀オペ

  • 対象は残存期間1年以下、5年超10年以下、10年超25年以下。買い入れ通知額はそれぞれ前回から据え置き
  • 応札倍率は1年以下が2.5倍、5-10年が2.5倍、10ー25年が3.9倍。いずれも前回から上昇し、売り需要の強さ示す
  • 備考:過去の日銀オペの結果一覧

●ドル・円小幅安、感染拡大懸念と経済回復の見方で綱引き-107円前半

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  東京外国為替市場のドル・円相場は小幅安。米国を中心に世界的な新型コロナウイルスの感染再拡大への懸念と経済活動の回復を巡って見方が交錯して方向感に欠ける中、月末に向けた広範なドル売りが重しとなった。

  • ドル・円は午後3時19分現在、前週末比0.1%安の1ドル=107円10銭。ここまでのレンジは107円04銭から107円37銭
  • ブルームバーグ・ドル・スポット指数は前週末比0.2%安の1219.39

NBCフィナンシャルマーケッツ・アジアのデービッド・ルー氏(香港在勤)

  • 特段新規手掛かりがないものの、月末を控えて広範にドル売りが出ており、ドル・円にも重しになっているようだ
  • 今週は米ISM製造業景況指数や米雇用統計があるほか、米3連休も控え、様子見ムードになりやすい
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