きょうの国内市況(7月8日):株式、債券、為替市場
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●日本株は続落、新型コロナの感染拡大を警戒-景気敏感や金融安い
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東京株式相場は続落。米国などでの新型コロナウイルスの感染拡大や米金利低下が懸念され、自動車や電機など景気敏感業種、銀行や保険など金融株中心に東証全33業種が安かった。
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損保ジャパン日本興亜アセットマネジメントの狩野泰宏シニア・インベストメントマネジャーは「株式市場はいったん経済のボトムアウトを織り込んだ。ただ新型コロナの感染拡大によって経済活動にもう一度何らかの制限が起きてもおかしくない状況にある」とし、「経済回復への期待はいったん止まり、株式市場はしばらくもみ合いとなる可能性がある」と述べた。
- 東証33業種では鉱業、保険や銀行、その他金融、精密機器、サービスが下落率上位
●債券上昇、需給懸念後退で超長期ゾーン中心に買いー利回りフラット化
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債券相場は超長期債を中心に上昇。国債の大幅増発が始まる中、直近実施された一連の入札が前日の30年債まで順調に消化されてきたことから需給悪化懸念が後退し、買いが優勢となった。超長期ゾーンの金利低下が大きくなり、利回り曲線はフラット(平たん)化した。
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野村証券の中島武信シニア金利ストラテジスト
- 2年、10年、30年と入札を順調にこなしたことで、あらためて増発懸念の後退が意識されている。スティープ(傾斜)化もいったん終了か
- きのうの入札結果を受けて30年債が買われるのは自然だが、既発40年債の強さが波及した面も
- 5月から増発を材料に先物を売っていた海外勢の買い戻しも考えられる
- あすの5年入札の方が2年債より金利も高いので担保需要などが集まるだろう
日銀オペ
- 買い入れ額は残存1年以下が1000億円、1年超3年以下は4200億円、3年超5年以下は3500億円と、それぞれ前回から据え置き
- 応札倍率は1年以下が低下、1-3年と3-5年は上昇
- 野村証の中島氏
- 3-5年の結果が若干弱い感じもあるが、5年債入札の前日と言うことを考えれば無難な範囲
●ドル・円小動き、実需主導で一時上昇も模様眺めムード残る-107円半ば
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東京外国為替市場のドル・円相場は小動き。公示仲値に向けてドル買いが優勢になる場面があったものの、実需主導の動きが一巡すると上げ幅を縮小し、模様眺めムードとなった。
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ソシエテ・ジェネラル銀行の鈴木恭輔為替資金営業部長
- ドル・円相場は仲値の需給で上がったが、一巡後はリスクオン・オフが明確ではない中で方向感に欠ける動き
- 市場を取り巻くテーマは、米中関係、新型コロナの感染再拡大、景気動向ということになるが、いずれも時間がかかるテーマなうえに短期的には新鮮味のある材料に欠けている
- ドル・円はこれらのテーマを眺めながら、107円台を中心にした相場が続きそう。ただ、急伸してきた米株に調整の可能性があり、リスクは下方向に傾いているとみている
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