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中国当局、ラッキンコーヒーを処罰へ-不正会計巡り

  • ラッキンは昨年4-12月に売上高や利益を水増し-財政省調査で判明
  • データをねつ造し競争優位性を不当に得たと国家市場監督管理総局

中国規制当局は7月31日、同国のコーヒーチェーン、瑞幸咖啡(ラッキンコーヒー)を処罰する方針を明らかにした。同社の会計慣行を巡る公式調査により、2019年4月までさかのぼる不正会計の証拠が見つかった。

  財政省のウェブサイトに掲載された声明によると、ラッキンは昨年4月から12月までの間に売上高を21億2000万元(約320億円)水増ししていた。これは同期間の報告された総売上高の41%に相当する。利益の水増し額は9億800万元、費用は12億1000万元だった。

  声明によれば、処罰の詳細は今後発表される。ラッキンと関連企業23社が調査対象となっている。国家市場監督管理総局(SAMR)は別の声明で、ラッキンが競争優位性を不当に得るためにデータをねつ造したとして、 競争法に従って処分すると表明した。

  中国で急成長し、かつては米スターバックスを脅かすライバルとみられたラッキンにとって、今回の調査結果は新たな打撃だ。今年4月に発覚した会計スキャンダルで、同社は米ナスダックからの上場廃止と陸正耀・会長兼共同創業者の解任に追い込まれた。

  ラッキンの担当者に当局の声明に関するコメントを求めたが、今のところ返答はない。

原題:
Chinese Regulators to Levy Penalties on Luckin for Fudging Data(抜粋)

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