米個人消費支出、7月は伸びが減速-上乗せ給付失効で先行き暗く
Josh Robinson
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米個人消費支出は伸びが7月に減速した。新型コロナウイルスの感染拡大が背景にある。失業者への連邦政府からの上乗せ給付が失効したため、さらに軟化する恐れがある。
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- 個人消費の減速は、2カ月連続で強かった景気回復が弱まっていることを示唆
- 個人消費はここ数カ月増加しているものの、消費額はまだパンデミック前の水準を下回っている
- 個人消費は8月にさらに減速する可能性
- 週600ドルの上乗せ給付が7月末に失効
- 議会が追加景気策で合意できず、トランプ大統領が連邦政府からの週300ドルの上乗せ給付を提供する大統領令に署名
- 半分以上の州がこのプログラムを承認しているが、実際に給付を始めている州は一部にすぎず、その他の州は数週間かかると予想
- 賃金・給与は前月比1.4%増
- 企業の活動再開に伴い雇用や再雇用が続いていることを示唆しているが、伸びは5-6月に比べて鈍化
詳細
- 実質支出は1.6%増加。前月は5.7%増だった
- 自動車やヘルスケア、外食・宿泊が主導した
- 貯蓄率は17.8%に低下、4カ月ぶりの低水準
- 4月は福祉給付金の増加で過去最高だった
- 金融当局が公式にインフレ目標の基準としているPCE総合価格指数は、前年比1%上昇と、当局目標の2%を大きく下回った
- 変動の大きい食品とエネルギーの除くコア価格指数は前年比1.3%上昇
統計の詳細は表をご覧ください。
原題:U.S. Consumer-Spending Rebound Cools, Hinting at More Risk Ahead(抜粋)
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