きょうの国内市況(9月11日):株式、債券、為替市場
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●TOPIX7カ月ぶり高値、米株先物高や出遅れ修正期待-内需けん引
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東京株式相場は続伸し、TOPIX(東証株価指数)の終値は約7カ月ぶりの高値を付けた。アジア取引時間の米国株先物が堅調に推移する中、国内政治安定による株価出遅れ修正期待が強まり、医薬品や陸運、サービス、空運など内需関連中心に買われた。
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しんきんアセットマネジメントの鈴木和仁シニアストラテジストは「ナスダックはスピード調整したものの、チャート上は一方的な売り圧力が高まるというよりも売り買いが交錯しやすい水準にきている」とし、「米国株に買い戻しが優勢になるなら海外に比べて出遅れている日本株を売り込む材料はない」と述べた。
- 東証33業種では海運やその他金融、陸運、空運、サービス、医薬品などが上昇
- 鉱業や輸送用機器、鉄鋼は下落
●超長期債中心に上昇、需給改善で買い-財政健全化配慮で安心感の声も
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債券市場は超長期債中心に上昇した。前日に20年債入札を無難に通過し、超長期債の入札が当面ないことから需給改善観測を背景に買いが優勢だった。自民党総裁選候補者から財政健全化に配慮する発言が聞かれたことも買い安心感につながったとの声も聞かれた。
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三菱UFJモルガン・スタンレー証券の稲留克俊シニア債券ストラテジスト
- 日銀オペは波乱なく通過し中長期債は安心感から買われている
- 超長期債も強くイールドカーブはきれいにブル(強気)フラット化している
- きのうの20年債で入札ラッシュが終わり、来週は超長期債入札はないので、需給は良くなるタイミング
- 30年債利回りが節目の0.6%割れとなり超長期債を巡るムードは好転している
日銀オペ
- 残存期間1年超3年以下は4200億円、3年超5年以下は3500億円、5年超10年以下は4200億円といずれも据え置き
●ドルと円が全面安、株価上昇でリスクオフの動き後退-ユーロ上昇
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東京外国為替市場ではドルと円が主要通貨に対し、ほぼ全面安の展開。日本株が堅調に推移したことから、前日の米国株反落によるリスクオフの動きがやや後退した。ユーロは欧州中央銀行(ECB)が前日にユーロ高に強い懸念を示さなかったことを受けて上昇した。
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大和アセットマネジメントの亀岡裕次チーフ為替ストラテジスト
- 今週はリスクオンとオフが入り混じっている状況で、足元では日本株の上昇もあってリスクオフが一服しているためドルと円は売られやすい
- ユーロはECBが最近のユーロ高に強い懸念を示さなかったことで前日の海外市場で上昇した後、新型コロナウイルスの感染拡大を材料に売り戻されたが、足元ではECBを受けた買い安心感に相場の関心が戻っている