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UBSのエルモッティ氏、多数の在宅勤務で企業文化の維持困難に

  • リモート勤務は20-30%程度が正常の水準-エルモッティ氏
  • JPモルガンのダイモン氏やブラックロックのフィンク氏も懸念

スイスの銀行UBSグループのセルジオ・エルモッティ最高経営責任者(CEO)は多くの従業員がリモート勤務を続けていることについて、特に金融機関にとっては結束や企業文化を生み出し、維持していく点で困難を伴うとの見解を述べた。エルモッティ氏以外にも複数の金融機関幹部からリモート勤務に対する懸念の声が上がっている。

  エルモッティ氏は22日、バンク・オブ・アメリカ(BofA)が主催した会議に出席し、リモート勤務従業員の比率が85%というのは銀行にとって「持続不可能な」水準であり、UBSのリモート勤務の正常な比率はどのような時であっても20-30%程度だろうと指摘した。

  米銀JPモルガン・チェースのジェイミー・ダイモンCEOは先週、長引くリモート勤務で経済・社会的なダメージが広がっていると指摘しており、世界最大の資産運用会社、ブラックロックのラリー・フィンクCEOは、リモート勤務が結果的に生産性やコラボレーションを損なうことを憂慮していると述べた。

  UBSの従業員数は世界50カ国に7万人弱。新型コロナウイルスのパンデミック(世界的大流行)によって、一時は80%の従業員が在宅勤務していた。

Day Three Of The World Economic Forum (WEF) 2020

エルモッティCEO

原題:UBS CEO Says It’s Hard to Sustain Culture Working at Home (1)(抜粋)

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