クウェートを初の格下げ、「流動性リスク」反映-ムーディーズ
Paul Abelsky米ムーディーズ・インベスターズ・サービスはクウェートの信用格付けを初めて引き下げた。政府の「流動性リスク」の高まりを反映させるためだと説明した。
22日の発表資料によると、ムーディーズはクウェートの外貨建ておよび自国通貨建て長期発行体格付けを2段階引き下げ「A1」とした。投資適格級では上から5番目の水準で、中国やサウジアラビアと並んだ。フィッチ・レーティングスより2段階、S&Pグローバル・レーティングよりは1段階低い水準となった。
ムーディーズは格付け見通しを「安定的」に変更。3月に開始した格下げ方向での見直しを完了した。同社はクウェート政府が本会計年度から2024年3月末終了の会計年度までの資金需要満たすには、正味ベースで最大276億ディナール(約9兆5000億円)のソブリン債発行が必要になると指摘した。
原題:Kuwait Gets First Moody’s Downgrade Over ‘Liquidity Risks’ (1)(抜粋)
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