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ユナイテッド、パイロット労組と報酬削減で合意-レイオフ回避へ

  • 旅行需要が回復した際の業務復帰に向けた訓練や費用を避けたい意向
  • ユナイテッド、新たな政府支援がなければ約1万2000人をレイオフも

ユナイテッド・エアラインズ・ホールディングスのパイロット労組は、組合員約4000人のレイオフを回避するため、保証される最低賃金水準の引き下げを受け入れることに合意した。

  航空機パイロット協会(ALPA)の28日の発表によれば、労組メンバーの58%がユナイテッドとの合意を支持。ユナイテッドはコスト削減を目指す一方、旅行需要が回復した際の業務復帰に向けた訓練や費用を理由に、パイロットのレイオフ計画を回避した。

  今回の合意により、米連邦政府の給与支援プログラムが今週失効するのに伴い失職の危機にさらされるユナイテッドの従業員が減る。ユナイテッドは、3月に承認された250億ドル(現在の為替レートで約2兆6400億円)の給与支援策の追加措置が議会で講じられない限り、10月に計約1万2000人をレイオフする方針を明らかにしている。

  28日の米株式市場でユナイテッド株は5.1%高で終了。年初来では59%下げている。

  合意の下、ユナイテッドのパイロットは乗務時間が短縮され、報酬も減ることになる。ユナイテッドはパイロットについて、11月に2850人、2021年に約1050人をレイオフする計画だった。

原題:
United Airlines Pilots Approve Pay Cut to Avoid Job Losses (1)(抜粋)

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