きょうの国内市況(9月29日):株式、債券、為替市場
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●TOPIX小反落、9月末の配当権利落ち響く-金融や陸運、商社安い
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東京株式相場はTOPIXが3日ぶり小反落。9月末の配当権利落ちの影響から銀行や保険など金融、陸運、商社などが安くなった。半面、米国の半導体関連株高や経済対策への期待が継続する中、電機や精密機器、機械は堅調で、日経平均株価は3日続伸。
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配当権利落ちが響き、株価指数は下落して取引を開始。配当や株主優待が注目される業種中心に安くなった。パッシブ投資家の配当再投資など需給期待も加わった午後はTOPIXがプラスに転じる場面もあったが、今晩に米大統領選候補の討論会を控える中で戻り切れなかった。しんきんアセットマネジメント投信の藤原直樹運用部長は、配当権利落ちを「跳ね返すほどの強さはなかった」とみる。
- 東証33業種では電気・ガスや銀行、保険、陸運、建設、卸売、医薬品が下落
- 電機や情報・通信、機械、海運、精密機器は上昇
●超長期債中心に上昇、30年債に投資家の買いとの見方-2年入札は無難
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債券相場は超長期債を中心に上昇。前日までの相場下落で利回りに値ごろ感が出たことから30年債などに投資家からの買いが入ったとの指摘が聞かれた。一方、この日実施された2年債入札は無難な結果となり、相場への影響は限定的だった。
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パインブリッジ・インベストメンツ債券運用部の松川忠部長
- きのうは第3次補正予算や国債増発を巡る思惑から10年債や超長期債が売られたが、きょうの午後には30年債に投資家の実需の買いが入った
- きょうは買いやすい水準になり小じっかりに推移した
2年債入札
- 最低落札価格は100円48銭と、市場予想中央値の100円47銭5厘を上回る
- 応札倍率は4.02倍と前回の4.66倍から低下
- 小さいほど好調を示すテール(最低と平均落札価格の差)は5厘と、前回の3厘からやや拡大
●ドル・円は105円半ば、リスク選好でドル売り先行も午後はやや円売り
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東京外国為替市場のドル・円相場は1ドル=105円台半ばで推移。米追加経済対策の協議継続などを背景としたリスク選好の流れを引き継ぎ、全般的にドル売りが先行したものの、米大統領候補による第1回の討論会を控えて、午後に日経平均株価がプラスに転じるとクロス円(ドル以外の通貨の対円相場)中心に円売りがやや優勢となった。
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クレディ・アグリコル銀行の斎藤裕司外国為替部長
- 月末のドル売りが残っているとみられるが、ドル・円は少し押すくらいだろう。あすが半期末で、米大統領選の討論会も控えて手を出しにくいはず
- 半期末のポジション調整もあり、午後は日本株が上昇に転じるのを見ながらクロス円はストップの買いを付けた。ただ、ドル・円の105円台後半は重いだろう