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楽天、月額2980円で携帯5Gサービス開始-データ無制限

更新日時
  • 料金水準は大手3社に比べ「71%程度安い」と三木谷社長
  • 東京、大阪など6都道府県で開始、来年3月末までに全国展開へ

楽天は30日、第5世代通信規格(5G)のスマートフォン向けサービスを、同日から現行の4Gと同じ月額2980円で開始すると発表した。データ利用は無制限。対応エリアは都市部など一部地域に限られるが、NTTドコモなど大手3社の大容量サービスより大幅に安く設定した。

  三木谷浩史社長はオンライン発表会で、料金水準について「他社に比べると71%程度安い」と強調。「思い切って同一価格で、ただで5Gを提供しようと清水の舞台から飛び降りるつもりでやった」と話した。1年間の無料キャンペーンの契約者も5Gを利用できる。

  楽天モバイルの山田善久社長は、5Gサービスについて、まず東京、神奈川、埼玉、北海道、大阪、兵庫の6都道府県の一部地域で開始し、2021年3月末までに全国展開する予定だと説明した。楽天は今年4月から独自の通信網による携帯電話事業を始めている。

Inside Rakuten Mobile New Store and President Yoshihisa Yamada Presentation

楽天は5Gサービスの開始を発表した

  既に5Gサービスを開始しているNTTドコモやソフトバンクなど大手3社の料金は、4Gのプランに500-1000円を上乗せし、月額7000-8000円程度となっている。楽天は当初、6月のサービス開始を予定していたが、新型コロナウイルス感染拡大の影響で延期していた。

  今月発足した菅義偉政権は、携帯電話料金の引き下げを政策課題の一つに掲げている。NTTは29日にドコモを今年度中に完全子会社化すると発表。グループ内での垣根を超えた5Gの活用や新技術の開発に取り組む方針を示し、料金値下げの可能性も示唆した。

  楽天モバイルの山田社長は、「私どものユーザーが増えれば平均的な携帯料金が下がる」と述べた。

(三木谷社長のコメントなどを追加します)
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