日本株は反発、国内外の景気指標を好感-電機・自動車・機械高い
伊藤小巻
更新日時
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9月の工作機械受注額は減少幅縮小、外需プラス転換
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9月中国輸入は10%超える伸び、アップル製品発表控え関連株に買い
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13日の東京株式相場は反発。前日発表の工作機械受注や、きょう取引時間中に発表された中国貿易統計が順調な景気回復を示す内容だったのを受けて、電機、自動車、機械などが買われた。原油安から鉱業や石油・石炭、商社などは安い。企業の決算シーズンを控えて様子見ムードがあり、株価指数の上げは限られた。
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<きょうのポイント>
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米国の株高を受けて日本株は上昇して始まったが、午前の取引時間中に米ジョンソン・エンド・ジョンソンがコロナワクチンの研究を中断と報じられるとTOPIX、日経平均株価とも景気回復の遅れが懸念され下落に転じる場面があった。
T&Dアセットマネジメントの浪岡宏ストラテジストは「もともと高値警戒感があったところにワクチン研究中断との報道があり、午前は一旦調整した」と指摘する。一方、午後の相場は「発表された中国貿易統計が輸出入ともまずまずで、特に輸入は前年比10%を超えた安心感から戻している」と話した。
大和証券投資情報部の石黒英之シニアストラテジストは、「景気先行指標の側面のある工作機械受注を見る限り、日本企業も4-6月より7-9月が業績回復モメンタムは増しており、決算シーズンを控えて見直し買いにつながる」と指摘した。
アップルが13日に開くiPhoneイベントを前に関連株は上昇した。三井住友DSアセットマネジメントの市川雅浩シニアストラテジストは「アルプスアルパイン、村田製作所など日本の部品メーカーに追い風になる」と話していた。
- 東証33業種では空運、保険、金属製品、機械、証券・商品先物、電機が上昇
- 鉱業、石油・石炭、医薬品、情報・通信、小売業、卸売業は下落
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