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ECB当局者の意見相違が露呈、積極行動派と様子見派が対立

  • オランダ中銀総裁、追加緩和決定前にデータを待つべきだと主張
  • 大規模な緩和が依然必要、追加措置も排除すべきでない-デコス氏

ユーロ圏経済の支援と物価押し上げに向けて取るべき次の措置を巡り、欧州中央銀行(ECB)当局者の間で見解の相違があることが13日に露呈した。

  オランダ中銀のクノット総裁は、経済状態についてさらに多くの情報を待ってから追加緩和が必要かを決断するべきだと主張した。

  その数時間後、スペイン中銀のデコス総裁はオンラインでのプレゼンテーションで、域内経済の見通しは「極めて不透明」で「自己満足に陥っている余地はない」と指摘。「着実な回復を達成するまで大規模な金融緩和を維持する必要がある」とし、既存の政策の「微修正や新たな措置の導入が必要になる可能性を排除するべきではない」と論じた。

  ECBは今月28-29日に次回の政策会合を開く。ユーロ圏経済を巡っては、新型コロナウイルスの感染を抑制するための新たな制限措置が回復を圧迫するとの懸念が膨らんでいる。

Euro-area inflation remains far short of the ECB's aim of just below 2%

原題:
ECB Stimulus Debate Sees Some Urging Action, Some Awaiting Data(抜粋)

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