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ファイザー、新型コロナワクチン候補は有効性分析の段階に達せず

ファイザーは新型コロナウイルス感染症(COVID19)ワクチン候補の後期臨床試験で、有効性の分析に入る段階に達していないと示唆した。

  ファイザーは27日、7-9月(第3四半期)決算と併せて発表したプレゼンテーションで、治験を監督する科学者らで構成する委員会は有効性の暫定解析を行っていないと明らかにした。4回の解析作業のうち初回はプラセボ(偽薬)投与群のうち新型コロナ感染者が32人になった時点で行う予定だが、この数にまだ達していないことを意味する。

  ファイザーの治験には4万2000人余りが参加している。同社がこの日明らかにしたところによると、およそ3万6000人が26日時点で2回目の接種を受けた。

  ファイザーはこのワクチン候補をドイツのパートナー、ビオンテックと共同開発しており、ワクチン開発競争の先頭集団にいる。これまでは暫定的な有効性解析の結果が今月にも得られるとの見方を示していた。

  併せて発表された決算では、通期の調整後1株利益見通しを2.88-2.93ドルと、従来の2.85-2.95ドルからレンジを狭めた。7-9月(第3四半期)の売上高は前年同期比4.3%減の121億3000万ドル(約1兆2700億円)。主要医薬品の一部に対する需要が新型コロナの影響で後退した。

原題:
Pfizer Covid Vaccine Trial Hasn’t Reached Analysis Milestone(抜粋)

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