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中国の消費者物価上昇率、10月は1%割れ-豚肉値下がりに転じる

更新日時
  • CPIは前年同月比0.5%上昇-2009年後半以来の小さな伸び
  • 消費者物価は年末ごろマイナスに転じる可能性も-曲天石氏

中国の消費者物価上昇率が10月に縮小し、約3年ぶりに1%を下回った。豚肉価格の下落や前年同月の水準が高かったことが影響した。一方、生産者物価は下落が続いた。

  国家統計局が10日発表した10月の消費者物価指数(CPI)は前年同月比0.5%上昇。2009年後半以来の小さな伸びにとどまった。エコノミスト予想中央値は0.8%上昇、9月は1.7%上昇だった。変動の大きい食品とエネルギーを除いたコアインフレ率は0.5%だった。

  CPIバスケットの主要項目である豚肉価格は2.8%低下。19年2月以来の下落となった。

  一方、10月の生産者物価指数(PPI)は前年同月比2.1%低下と9月と同じ。予想は1.9%低下だった。

Come crashing back to earth

  ブルームバーグ・エコノミクスの中国担当エコノミスト、曲天石氏は「食品価格の減速がCPI上昇率を今後も押し下げる公算が大きく、年末ごろまたは21年初めにマイナスに転じる可能性もある。また、生産者物価の大幅な下落が続くとわれわれは見込んでいるが、ゼロに向けて下落幅を幾分縮小するかもしれない」と述べた。

原題:China’s Inflation Weakens to Below 1% as Pork Prices Slump (1)(抜粋)

(最終段落に市場関係者のコメントを追加し更新します)
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