ドル・円は小幅安、リスクオン地合いが重し-米感謝祭で参加者限定的
酒井大輔
更新日時
東京外国為替市場のドル・円相場は小幅安。米国が感謝祭の休暇入りということもあり、相場は盛り上がりを欠く中、足元のリスクオンのドル売り地合いが重しとなった。
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市場関係者の見方
オーストラリア・ニュージーランド銀行外国為替・コモディティ営業部の町田広之ディレクター
- 米感謝祭を控えて、ドル・円の104円台は103円台なら買いたい、105円台を売りたいという国内勢とって中途半端な水準。その中にあって、海外勢が不在で様子見ムードになっている
- 今は材料的に新型コロナウイルス拡大とワクチン開発、経済指標のばらつきという強弱入り混じる状況。そこで良い面、悪い面を見つつ、株高・ドル安になっている
- 注目はこうした流れが感謝祭を契機に潮目が変わるかどうか。そのヒントを金曜日の米株市場に見出すことになる
- そういう中で、きょうとあすの東京時間までは為替は様子見ムードが強まることになりそう
ソシエテ・ジェネラル銀行の鈴木恭輔為替資金営業部長
- 米感謝祭の祝日を前にした調整や月末需給などがドル・円やクロス円の重しに
- 米株もダウ平均の3万ドル乗せが話題だが、S&P500は最高値は更新できていない。足元の株高が休み明けにどう展開していくかの見極めになっている
- そういう意味でも、ドル・円やクロス円に調整圧力が加わっている面もありそう
- ただ、きょうは全体的に手掛かりに乏しく動意はかけており、このまま何とも言えない状態の相場が続きそう
背景
- FOMCが25日に公表した11月会合の議事要旨では、債券購入の戦略についてさらなるガイダンスを示すことを当局者が議論していた
- 日経平均株価は前日比240円高で取引を終えた
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