エクソン、最大200億ドル減損計上へ-BPメキシコ湾事故以来の大きさ
Kevin Crowley-
北米および南米の天然ガス田の資産評価を170億-200億ドル引き下げ
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25年末まで設備投資も年最大250億ドルに-目標から100億ドル下げ
米石油会社エクソンモービルは、同社としては近年で最大の減損損失を計上する見通しだ。米資本主義の模範的企業だったエクソンだが、原油価格の急落や世界的な供給過剰、新型コロナウイルス感染拡大に伴う燃料販売の急減に苦しんでいる。
同社は11月30日、北米および南米の天然ガス田の資産評価を170億-200億ドル(約1兆7700億-2兆円)引き下げると発表。レンジの上限になれば、石油業界では、英BPが2010年にメキシコ湾で起こした原油流出事故で計上した減損損失以来の大きさとなる。
エクソンはまた、2025年末までの設備投資を大きく減らす計画も明らかにした。ダレン・ウッズ最高経営責任者(CEO)は同年末までの投資額を年最大250億ドルとし、コロナ前の目標額から100億ドル引き下げた。
30日の株価終値は5.1%安の38.13ドル。
原題:
Exxon Is Facing Historic Writedown After Energy Markets Implode(抜粋)
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