コンテンツにスキップする
Subscriber Only

日本株は上昇、米景気回復期待でリスクオン-感染2000人超で上げ縮小

更新日時
  • 米民主党6年ぶりに上院主導権を奪還-ジョージア州決選投票で勝利
  • 東京都で新たに2000人超の新型コロナ感染確認、2日連続最多-報道

1日を始める前に押さえておきたい世界のニュースを毎朝お届け。ブルームバーグのニュースレターへの登録はこちら。

7日の東京株式相場は上昇した。米国の政治的不透明感が後退し、景気敏感株などが買われてTOPIX(東証株価指数)と日経平均株価の上昇率は一時2%を超えた。東京都の新型コロナウイルスの新規感染者が2000人超と高水準になりそうと伝わると上げ幅を縮めた。

  • TOPIXの終値は前日比30.12ポイント(1.7%)高の1826.30-18年2月2日以来の水準
  • 日経平均株価は434円19銭(1.6%)高の2万7490円13銭

<きょうのポイント>

  • 民主党が6年ぶりに上院主導権を奪還-ジョージア州決選投票で勝利
  • 米10年債利回りは8ベーシスポイント上昇して1%超-昨年3月以来初
  • 東京都で新たに2000人超の新型コロナ感染確認、2日連続最多-報道

  東海東京調査センターの関邦仁ストラテジストは、米政権と上下院を民主党が制するトリプルブルーとなり「政治的な不透明感が後退したことで、景気に敏感なバリュー株がきょうの相場のけん引役となった」と話す。米国時間7日の取引でバイデン政権の規制強化や増税などの政策が嫌気されるのか、追加経済対策による景気回復効果が好感されるのか改めて評価が下されるため、あしたの日本株相場はこれを受けた展開になるとみている。

  午後の取引時間中に東京都の新型コロナの感染者が2000人を超えると伝わったことを受けて、日本株は上げ幅を縮小した。関氏は「相場の上げをけん引した景気敏感株の上値が重くなり、代わってコロナの感染拡大に伴う特需が発生するようなメルカリなどの成長株に買いが入った」と説明した。

  米国の長期金利が1%超えの水準にあることから、マザーズ銘柄の中でも感染拡大でスポット的に需要が増えることが期待される銘柄以外は売られ、マザーズ指数全体としては反落して取引を終える結果となったと関氏は述べた。

  • 東証33業種は鉄鋼、その他金融、非鉄金属、保険、石油・石炭、銀行などが上昇
  • 空運、情報・通信は下落
TOPIXの推移
    最新の情報は、ブルームバーグ端末にて提供中 LEARN MORE