日本株は経済正常化の期待根強く続伸-ファンド巡る懸念で金融は安い
伊藤小巻
更新日時
東京株式相場は3日続伸。米国のワクチン接種加速による経済正常化への期待が根強く、電機や機械、自動車、化学株が上げた。一方でTOPIX(東証株価指数)は一時下落した。米国で大規模な損失の発生する可能性があると発表した野村ホールディングスには米ファンドとの取引が影響しているとの見方が出て株価が大幅に下落し、証券や銀行など金融株は安かった。
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市場関係者の見方
岡三アセットマネジメントの前野達志シニア・ストラテジスト
- 米国のブロックトレードや野村HDの件などの弱い材料があり上値は重いが、2021年は景気回復の年という大きなトレンドには変わりはなく、今後1~3週間で考えれば悲観的になる必要はない
- 今週発表予定の米国ISM製造業景況指数など経済指標では良い結果、日銀短観は最悪期を脱したという結果が予想できる
- ただ良い結果がでればインフレや長期金利上昇にもつながるため注意は必要
背景
- 野村HDが米で2200億円規模の損害も、巨額ブロック取引と関連か
- 株式ブロック取引、タイガー出身フアン氏のオフィスが背後に-関係者
- 26日の米S&P500種株価指数は最高値更新-米フィラデルフィア半導体(SOX)指数5%高
- きょうのドル・円相場は1ドル=109円55銭近辺で推移、前営業日の日本株終値時点は109円25銭
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