交通量の多い道にいたところを保護された、生後1週間ほどの子猫　2年半後の「ビッグに成長した姿」に感動

こんなにも小さかったコが、今では…。

今回紹介するのは、Twitterユーザー@cute20200424さんの愛猫・きゅーちゃん（取材当時、2才11カ月）。飼い主さんによれば、きゅーちゃんは保護猫だったのだそうです。

こちらの写真は、生後推定10日前後、保護して6日目のきゅーちゃんの様子。まだよちよち歩きのきゅーちゃんは、写真からもその小ささがよくわかりますね。

2年半後には

そんなきゅーちゃんは、おとなの猫になりました。2年半後の「ビフォーアフター写真」には、ビッグに成長したきゅーちゃんの姿が！　ふっくらとした体つきや、キレイなサビ柄がなんとも魅力的ですね。

2枚のビフォーアフター写真を比較し、飼い主さんはどのようなことを思ったのでしょうか。

飼い主さん：
「保護当時は耳が垂れていて『子犬？　おさるさん？』みたいで、なんとも愛くるしかったです。そんなきゅーちゃんは、キレイなサビ柄の猫に成長してくれました。見ていて惚れ惚れしちゃいますね」

飼い主さんは、保護猫だったきゅーちゃんとどのようにして出会ったのでしょうか。ねこのきもちWEB MAGAZINEは、飼い主さんに詳しいお話を聞きました。

近所に住む姪がきゅーちゃんを保護

きゅーちゃんとの出会いは、およそ3年前のこと。とある日の夕方に、近所に住む動物好きの姪から「猫を保護したけれど、どうしよう…」と電話があったといいます。じつは姪の小学生の子どもが猫アレルギーのため、保護したものの家に連れて帰ることができなかったのだとか。

事情を知った飼い主さんが「とりあえずウチに連れておいで」と姪に伝えると、その後すぐに子猫をタオルにくるんで連れてきたのです。そのコがきゅーちゃんでした。

飼い主さんはまずきゅーちゃんの体を温め、姪はすぐにミルクを与えるための子猫用品を買いに走るなど、今できる対応を懸命におこないました。そして次の日に動物病院へ連れて行くと、きゅーちゃんは「生後1週間ほど」だとわかったそうです。

それからの日々は、きゅーちゃんにスポイトで2時間おきにミルクを与えたりと、とにかく夢中でお世話をしていたという飼い主さん。きゅーちゃんのお世話をしているうちに「当たり前のようにウチのコになった」と、家族になった経緯を振り返ります。

保護があと一歩遅ければ…

飼い主さんの家で暮らすことになったきゅーちゃんですが、保護があと一歩遅ければ、きゅーちゃんは危ない状態だったかもしれないといいます。

飼い主さん：
「姪っ子は自転車に乗っていたときに、道の真ん中にいるきゅーちゃんを見つけたそうです。

保護した場所は駅へ向かう交通量の多い道で、最初は『子猫が轢かれてる？』と思って拾いあげたそうですが、体は無傷で目が開いていない状態。小さな声で『きゅーきゅー』と鳴いていたそうです」

飼い主さん：
「きゅーちゃんが保護された場所というのは、じつは野良猫がよく通る道なんです。なので、『もしかしたら、お母さん猫がきゅーちゃんをくわえて道を渡っているときに、誤って落としてしまったのかな』と、想像しました。

きゅーちゃんがひとりぼっちでいた真相はわかりませんが、『車に轢かれなくて本当によかった』とみんなで話しています」

ビッグに成長したきゅーちゃん　日常では愛らしい姿が

きゅーちゃんと先住猫・きなちゃん — （写真左から）きゅーちゃん、先住猫・きなちゃん

飼い主さんご家族や4匹の先住猫に囲まれながら、きゅーちゃんはスクスクと成長していきました。

きゅーちゃんはどの先住猫よりも倍近く大きくなったといい、かなりビッグに成長したといいます。飼い主さんは子どもの頃からたくさん猫を見てきたそうですが、「きゅーちゃんほど大きなコは初めて」と話すほどです。

そんなきゅーちゃんの性格は、穏やかで甘えん坊。また、知らない人が苦手など怖がりな面もあり、インターホンが鳴ると納戸や布団などに隠れてしまうこともあるといいます。

しかし、普段は家の中でヘソ天ポーズでよく転がっているといい、無防備な姿を見せてくれるのだとか。そんなきゅーちゃんの愛らしい姿に、飼い主さんは毎日癒されているそうです。