猫も人と同じようにフケが出ます。フケは、皮膚が生まれ変わるタイミングで古い角質が剥がれたものなので、少量であれば問題ありません。しかし、たくさん出たり痒がっていたりする場合は注意が必要です。
今回は、猫のフケがたくさん出る4つの原因と、その対策を解説します。
原因その1 空気の乾燥
空気が乾燥しているとフケが出やすくなります。空気が乾燥しやすい冬はもちろん、一日中エアコンをつけている時期も肌は乾燥しやすくなるので気をつけてあげましょうね。
<対策>加湿して乾燥から守ろう
加湿器で湿度調節をしましょう。加湿して部屋が潤うことで肌の乾燥も防げて、さらにウイルスの活性化も抑えることができますよ。
原因その2 ストレスを感じている
ストレスにはさまざまな原因がありますが、飼い主さんと遊ぶ時間が足りなかったり、引っ越しや新しい猫を迎えるなど、環境の変化があったりしたときも、猫はストレスを感じます。ストレスがかかると体に異常があらわれやすくなるため、フケも目立つようになるのです。
<対策>ストレスの原因を突き止めて解消しよう
一緒に遊ぶ時間を増やしたり、引っ越し前に使っていた愛猫のグッズを新居でもそのまま使ったり、新しい猫との生活環境を分けたりするなど、なるべくストレスを与えないような工夫をしましょう。
原因その3 体質や高齢によるもの
まれにフケが出やすい体質の猫もいます。また、歳をとって皮膚の状態が衰えると皮脂が出にくくなるので、フケが出やすくなることもありますよ。
<対策>必要に応じて病院を受診しよう
体質や高齢が原因だからフケが出るのは仕方がないと決めつけるのはNG。ほかの要因や皮膚トラブルの可能性もあるので、しっかり観察して、必要に応じて獣医師に相談しましょう。
原因その4 栄養が足りていない
必要な栄養が不足しているときや、食べているフードが体に合わないときも、フケが多く出ることがあります。
<対策>総合栄養食を与えてから足りないものを見極めよう
まずは、栄養バランスのよい総合栄養食を主食として与えましょう。愛猫の皮膚や被毛の状態を見ながら、必要なものがあれば検討していきます。
ケア用品には少しこだわると◎
フケがたくさん出てしまったときのケア方法として、シャンプーとブラッシングがあります。
ブラッシングの頻度は、基本的には毎日することが理想です。また、猫用のフケ防止シャンプーなども販売されているので、シャンプーができる猫であれば試してみてもいいでしょう。
最近はさまざまなケア用品が手軽に購入できます。愛猫の毛の長さや毛量に合ったものや、肌への刺激が少ないものなど、少しこだわってケア用品を選んでみてはいかがでしょうか。
フケは普段から出るものですが、少しの工夫や予防を心がけることで、猫も飼い主さんも気持ちよく過ごせるようになるのですね。ただし、少しでも気になるときは動物病院を受診すると安心でしょう。
参考/「ねこのきもち」WEB MAGAZINE『【獣医師が解説】猫のフケは病気?原因と対策やケアグッズをご紹介!』(監修:ねこのきもち相談室獣医師)
文/ishikawa_A
※写真はスマホアプリ「いぬ・ねこのきもち」で投稿されたものです。
※記事と写真に関連性はありませんので予めご了承ください。