愛猫とのスキンシップは、飼い主さんにとっても至福の時間ですよね♪ 愛猫が喜ぶスキンシップができていたらいいのですが、対応の仕方を間違えている場合もあるかも……。
今回は、猫とのスキンシップの際のポイントについて、ねこのきもち獣医師相談室の先生が解説します。スキンシップをするときは、愛猫が「甘えん坊タイプ」か「控えめタイプ」かによって対応が異なるのだとか。それぞれ見ていきましょう!
甘えん坊タイプの猫が喜ぶスキンシップとは?
甘えん坊な猫は、飼い主さんに顔を近づけてくることがある
甘えん坊タイプの猫は、飼い主さんの顔に自分の顔を近づけてくることがあります。猫同士で顔を近づけるのは、挨拶のしるし。気を許している者同士でしかしない行動なので、人に対してする場合は信頼度を表しています。
こんなスキンシップをしてあげよう!
猫が顔を近づけてきたときには、飼い主さんの顔のニオイを嗅がせてあげると喜びます。さらに、仲良しの猫同士しかしない「鼻チュー」ができることもあり、信頼度がより高まりますよ。
甘えん坊な猫は、飼い主さんの作業を邪魔しくることがある
甘えん坊タイプの猫は、飼い主さんの作業中に邪魔をしてくることがあります。このとき、猫は「自分はここにいるよ」と飼い主さんの関心を引こうとしているのです。
こんなスキンシップをしてあげよう!
もしも猫が作業の邪魔をしてきたら、猫用のおもちゃなどを床に投げて気をそらすとよいでしょう。猫は自分にかまって遊んでくれていると思い、気持ちが満足します。
控えめタイプの猫が喜ぶスキンシップとは?
控えめな猫は、少し離れたところから飼い主さんを見つめることがある
控えめタイプの猫は、人が気づく距離からこちらをじっと見つめることがあります。これは、好きな人にかまってほしいときのアピールのひとつです。
こんなスキンシップをしてあげよう!
このタイプの猫は、人が気づいて近寄ると逃げがちなので、指を出してニオイを嗅がせてから優しく触ってあげましょう。猫は飼い主さんに甘えることができて満足します。
控えめな猫は、飼い主さんが帰宅すると壁にすりすりすることがある
飼い主さんが帰宅したときに、猫が壁にすりすりしている場面を見ることがあると思います。これは、飼い主さんが帰ってきてくれて嬉しく感じているサインです。
こんなスキンシップをしてあげよう!
猫が壁にすりすりするようなしぐさを見せたら、驚かさないように小さな声で「ただいま」と言って微笑んであげましょう。こうすると、猫は気づいてくれたことに満足します。
愛猫が甘えん坊タイプか控えめタイプか、飼い主さんは性格をよく見極めてスキンシップをしてあげるようにしてくださいね。
飼い主さんとの距離が近い猫は注意!? スキンシップ不足が及ぼす影響とは
スキンシップによって猫も嬉しい気持ちになりますが、ふだんからあまりに飼い主さんとの距離が近すぎるという場合は、注意が必要かもしれません。
いつも飼い主さんと一緒にいて親密にしていた猫の場合、スキンシップが突然なくなってしまうと、人と離れることに強いストレスを感じ、分離不安を起こすことがあるのです。
その症状として注意したいものは……
- 人の後をずっとついて回る
- 人の姿が見えなくなるとうろうろする、悲しそうに鳴く
- 人の留守中に粗相する
- 人が留守中は食事をとらない
などです。ふだんから飼い主さんに依存させすぎないように、適度な距離感で愛猫と接してあげてみてくださいね。
(監修:いぬのきもち・ねこのきもち獣医師相談室 担当獣医師)
※写真はアプリ「まいにちのいぬ・ねこのきもち」にご投稿いただいたものです。
※記事と写真に関連性はありませんので予めご了承ください。
取材・文/柴田おまめ