同僚3人の財布から現金盗む 24歳消防士を停職処分 仮眠中狙い…「生活費に充てた」 後輩の被害突出、標的にしたこと認める 千葉市消防局

千葉市役所

 千葉市消防局は2日、職場内で同僚の財布から現金11万3千円を盗んだとして、中央消防署臨港出張所勤務の男性消防士(24)を停職6カ月の懲戒処分とした。消防士は同日、依願退職した。

 同局によると、消防士は昨年10月ごろから今年3月、同所内で、夜間勤務中に更衣室内にあった同僚男性3人の財布から少なくとも10回、現金計11万3千円を盗んだ。仮眠中を狙っており、同局の聞き取りに「生活費に充てた。やったことの大きさを再認識し、後悔している」と反省しているとした。

 3人のうち、後輩の1人の被害が8回で計9万3千円と突出しており、残りの先輩2人は後輩が研修で不在の際に被害に遭ったとみられる。後輩が今年3月25日、上司に被害を報告。消防士は後輩を標的にしていたことを認め「昨年10月ごろに財布を見つけて魔が差した」と述べたという。

 同局は消防士の聞き取りなどを行い、4月17日、千葉中央署に通報した。

 白井一広消防局長は「誠に遺憾で、市民の信頼を損ね深くおわびする。職員一丸で再発防止に取り組むとともに、市民の信頼回復に努める」とコメントした。

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