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人気上昇中、2敗を守った翔猿は三賞も…ん?炎鵬の話が少ない?心変わりはしてません、私は彼の味方です【北の富士コラム】

2020年9月21日 21時40分

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翔猿(右)が押し出しで明生を破る

翔猿(右)が押し出しで明生を破る

◇21日 大相撲秋場所9日目(東京・両国国技館)
 新入幕ながら優勝戦線に加わっている翔猿が、明生相手に大熱戦を展開し会心の相撲で、2敗を守った。今は番付を落とし、幕内下位にいる明生は三役も視野に入れていた力士である。けがで十両に落ちたが、今でも有望力士であることには間違いない。
 明生の突き押しに応戦し、機を見て右差しを狙う翔猿。それを嫌って、あくまでも押し切りたい明生との攻防は、実に見応えがあった。特に翔猿の動きが速くて見る方も大変である。明生もどんどん前に出るタイプ。そして動きも負けずに速い。場内から割れんばかりの拍手がわき起こる。最後は翔猿が待望の右を差し勝って熱戦を制したが、いい一番であった。
 今場所は何度か翔猿を取り上げたが、期待通り、いやそれ以上の活躍に胸がすく思いである。体は小さいが、動きが縦横無尽で華々しい。そして勝負がついてニヤリと笑うこともあるが、これがまた何とも言えない。これで人気が出ない方がおかしい。ぜひ2桁勝って三賞受賞といきたいものだ。まだこの話は早いかもしれないが、くれぐれも星勘定はしないこと。その日の一番に集中することだ。
 翔猿の出現で炎鵬の話題が少ないとお叱りを受けるが別に、心変わりはしていません。心配はしています。今日は大きな逸ノ城に勝って2勝目を挙げた。これで両目が開いたので思い切り暴れてほしい。私はいつまでも炎鵬の味方です。
 それでは、その他の2敗力士を見てみよう。照ノ富士は本当に強い。2敗組は大勢いるが、照ノ富士の内容が一番良い。常に前に出ているので、膝の心配も不要である。
 正代は取り直しの相撲となったが、初めの一番は一方的に押されて内容的には負けていた。それでも、相撲に執念を感じたのは成長の証しである。取り直しも少し大栄翔の激しい押しに下がったが、持ち前の柔らかい腰で良く残し、2敗を死守した。
 朝乃山は相手の変化に遭ったが、落ち着いて得意の右四つ。やや強引な投げだったが、本来の強さを見せた。2敗組とは1差あるが、逆転優勝も夢ではなくなってきた。貴景勝も霧馬山にしぶとく粘られたが、慌てずに押し出した。2敗力士がそれぞれ、元気な相撲だったのでまだ誰が有利とは言い切れない。場所が結構、盛り上がってきたようなのがありがたい。
 それでは、これで失礼します。強烈に眠いんです。今朝3時からゴルフ全米オープンを見て睡眠不足。松山選手も最後は刀折れ矢尽きた感じである。世界は広い。それに比べ相撲界は狭い。女子の渋野さんはどうなったかな。
 そういえば、私も2月から一度もゴルフをしていない。早くコロナが去ってゴルフ場に行きたいものだ。まず年内は無理だろう。今夜はエビのチリソースとマーボー豆腐を頂いたので、それを食べます。酒はのみません。若い頃は2升や3升の酒はほんの口汚しだったのに、私もすっかり老いてしまった。腰の方は大分良くなりました。(元横綱)
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