「亜由子番」も知らなかった…朝ドラ主演の窪田正孝と女子マラソンの鈴木亜由子をつなぐ不思議な糸 東京五輪のメダル候補は「持ってる選手」だった
2020年6月19日 20時11分
やはり、「持ってる選手」なのだろう。
お世話になっている先輩陸上ライターからこんな話があった「朝ドラ、見てますか? 鈴木亜由子との関わりを見つけたんですよ」。東京五輪女子マラソン代表の鈴木亜由子(28)=日本郵政グループ=の話とだいう。名古屋大の陸上部で先輩後輩関係だった縁で、「亜由子番」を自認する記者は、身を乗り出した。
現在、朝ドラことNHK連続テレビ小説では、俳優・窪田正孝主演の「エール」が放送されている。主人公のモデル、作曲家の古関裕而は1964年東京五輪の行進曲「オリンピック・マーチ」や夏の高校野球でおなじみの「栄冠は君に輝く」、プロ野球・阪神の「六甲おろし」など、数多くの名曲を手掛けた。その古関の妻・金子は鈴木の地元でもある愛知・豊橋出身だという。
「それだけじゃないんです。4年前、リオ五輪のときの日本郵政グループのCMで窪田さんが鈴木を応援していた」。ああ、そんなCMもあったような…。日本郵政グループの高橋昌彦監督にも聞いてみた。「CMで、窪田さんが鈴木の陸上人生を演じていたんですよ。窪田さんは以前からイメージキャラクターを務めていて」。朝ドラの主演とも、前々から縁があったのだ。
鈴木は、札幌での初マラソンで初優勝。昨年9月の五輪代表選考会で2位に入り、大舞台の切符をつかんだ。その後、ケガで調整が遅れる中、五輪の1年延期が決まった。「準備期間が増えたので、延期は鈴木にとってプラスになる。何か持ってるんでしょうね」と高橋監督。五輪本番会場の札幌移転に、延期。マイナスにとらえがちなことも、鈴木は前向きに受け入れているという。いろんな事象が、鈴木へのエールに思えてならない。(広瀬美咲)
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