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ドラフトで最も成功している球団、2位はDeNA、3位は日本ハム、中日は8位 過去15年ランキング

2023年10月29日 15時34分

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 26日に行われたプロ野球ドラフト会議では、育成を含めて122人が指名された。ドラフト会議が現在の形となった2008年以降で、戦力として活躍した選手が多いのはどの球団なのか。成功した「人数」に着目してランキング化した。
 何を基準に「成功」とみなすのは難しいが、ここではシンプルに通算300安打以上または通算30勝以上(セーブとホールドは各0.5勝で集計)を目安とした。いずれも単年で達成するのは難しい数字だ。2018年のドラフト会議以降に入団した選手は伸びしろの大きさを想定し、通算200安打以上または通算20勝以上とした。他球団に移籍してからの成績は対象外とした。

12球団の第1回選択指名選手


◆12位
【巨人】13人(高5大5社3、投8野5)
 FA補強に頼っているイメージが強いので、予想通りの結果かもしれない。13人のうち7人が1位指名。長野久義、菅野智之、岡本和真ら入団時から期待されていた選手に限れば、しっかりと戦力にしている。しかし、4位以下は15年間で中川皓太と戸郷翔征しか主力級はいない。
◆11位
【楽天】14人(高3大8社3、投9野5)
 楽天は松井裕樹、安楽智大と競合1位で獲得した2人は成功しているが、全体的に高卒の育成は苦手としている。特に高卒野手でレギュラーに定着できた選手は15年間で0人。大卒や社会人では近年、辰己涼介、小深田大翔、早川隆久ら1位入団が戦力になっている。
◆10位
【ヤクルト】15人(高5大5社5、投8野7)
 山田哲人や村上宗隆のように外れ1位から大成功した選手もいるが、壊滅的な失敗だった14年のドラフトなど、チーム成績と同様に振れ幅が激しい。15人に含まれていない中では、赤川克紀、八木亮祐、高橋奎二、奥川恭伸ら、高卒で若くして頭角を現しながらも、その後は伸び悩んでいる投手が多い。
◆9位
【ソフトバンク】16人(高8大5社3、投10野6)

2023年のドラフトから活躍する選手は何人現れるか


 育成から成功した千賀滉大、牧原大成、甲斐拓也、石川柊太によって底上げされている。育成を除くと12球団ワーストの12人となる。特に15年のドラフト以降に入団した選手で、規定打席に到達した打者は0人。投手も14年のドラフト以降の入団で規定投球回数に到達した投手は1人。最近の低迷は育成失敗も要因の一つと言えそうだ。
◆8位
【中日】17人(高6大5社6、投11野6)

ドラフト会議2023 亜大・草加勝の交渉権をくじで引き当て、ガッツポーズする立浪監督。右はロッテ・吉井監督


 暗黒時代が続いている中日がここでランクイン。内訳では投手が多い。大野雄大、小笠原慎之介、柳裕也ら先発の柱を1位で獲得し、下位入団から祖父江大輔、福敬登、清水達也ら中継ぎを戦力に育てている。課題は野手で、17人に入っている阿部寿樹と京田陽太は既にチームを去っており、高橋周平も近年は苦戦している。
◆7位
【阪神】18人(高3大8社7、投7野11)
 高卒の成功が3人と少ない。藤浪晋太郎と北條史也は既にチームを去り、残る秋山拓巳も年によって好不調の波が激しい。一方、20年が佐藤輝明、伊藤将司、中野拓夢らを獲得する大当たりの年となるなど、近年のドラフトは成功している。
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