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明大サッカー部・須貝主将、タイトル防衛に自信 関東大学サッカー1部リーグ7・5開幕 視線の先には天皇杯も

2020年6月30日 18時54分

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明大・須貝主将

明大・須貝主将

 新型コロナウイルス感染拡大の影響により、開幕が延期されていた第94回関東大学サッカー1部リーグ(東京中日スポーツ後援)が7月5日に始まる。リーグの中心的存在は昨季の戦いで圧倒的強さを誇った明大。リーグに加え、関東大学トーナメント、総理大臣杯全日本大学トーナメント、全日本大学選手権も制した「絶対王者」が今季も強さを見せつけるのか? チームの要の1人で、1対1の強さと攻守にわたる豊富な運動量を特長とする左サイドバックの須貝英大主将(4年・浜松開誠館)は、タイトル防衛に自信をのぞかせる。
 明大サッカー部は4月1日から活動休止に追い込まれた。一時帰省することになった選手たち。須貝主将は「今年一年、どうなっちゃうのだろうかという不安がすごくありました」と振り返る。
 地元の公園などでできる範囲での自主トレを続けていた須貝らが、東京の寮に戻ることができたのは5月22日だった。ただし、大学の方針により、通常の全体練習はすぐには認められなかった。しばらくはグループによる自主練。全体練習が再開されたのは6月16日だった。7月5日のリーグ開幕初戦を見据え、本格的なリスタートをようやく切ることができた。
 とはいえ、シーズン当初の目標をかなえることはもうできない。8月末から9月にかけて行われるはずだった総理大臣杯の中止がすでに決まり、2年連続大学4冠制覇の夢を戦わずして絶たれてしまったのだ。
 「(2連覇中の)総理大臣杯は5年連続で決勝に進出していましたし、特別な大会です。それがなくなったのはすごく悔しいことでした」
 気持ちを切り替えた今は2連覇が懸かるリーグ戦に向けて集中する。
 「もちろん、優勝を目指しますし、勝ち点の多さと失点の少なさ(前回は18勝2分け2敗で勝ち点56。失点は14)で去年の数字を超えたいです」
 総理大臣杯以外の3冠獲得を狙うが、実は新型コロナの影響により、1月1日に行われる天皇杯の決勝進出という野望が生まれた。もともとの目標は天皇杯でJ1チームを倒すことだったが、そのJ1チームは今回に限り、準決勝からの登場。まずは今後行われる東京都予選を突破して本大会の準決勝まで勝ち上がり、さらにはJ1チームを破っての元日決戦登場をもくろむ。
 「1月1日にサッカーをやるチャンスが本当にあると考えています」
 充実のシーズンにするべく、須貝は主将としてプレーでもチームを引っ張るつもりでいる。
 「(一選手として)大学サッカーでずばぬけた存在にならなければいけないと思っています。今年は自信を持っている守備をしっかりとやりながら、ゴールに絡むプレーで攻撃でも結果を残したいです。紅白戦なんかでは実際に自分で点を取ることができています」
 “強い明治”の顔として、背番号5が左サイドから輝きを放つ。
 ▼須貝英大(すがい・ひでひろ) 1998(平成10)年10月27日生まれ、山梨県中央市出身の21歳。172センチ、67キロ。同市立三村小3年のときにフォルトゥナサッカークラブでプレーを始め、中学卒業時まで所属した。浜松開誠館高(静岡)から明大に進学。昨季までの関東大学1部リーグで通算17試合に出場している。

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