MINI史上最速を誇る306PS/450Nmに達する「MINI John Cooper Works GP」の予約受注が開始【新車】

■日本にも240台導入。最速モデルの「MINI John Cooper Works GP」

MINI史上、最速を誇る限定車が世界限定3000台のみ生産され、日本にも240台が導入されます。

2019年11月20日から予約受注が開始された「MINI John Cooper Works GP」は、2.0Lの直列4気筒MINIツインパワー・ターボエンジンを搭載し、ベース車の「MINI John Cooper Works」よりも最高出力を75PS(55kW)アップさせ、最高出力306PS (225kW)・最大トルク450Nmに達する超激辛のホットハッチに仕上がっています。

ミニ ジョン クーパー ワークス GP
MINI John Cooper Works GPの走り

ドライビング・ダイナミクスを最適化することにより、0-100km/h加速は5.2秒でクリアします。同エンジンは、クランクシャフトやベアリング、ピスント、コネクティング・ロッド、バイブレーション・ダンパーを最適化。さらに、オイル供給やクーリング・システムを最適化することにより最高速は265km/hに達します。

また、情熱的な力強いサウンドを奏でるという「スポーツ・エギゾースト・システム」も搭載。

 ミニ ジョン クーパー ワークス GP
MINI John Cooper Works GPのインパネ。8ATを搭載する

搭載されるトランスミッションは8速スポーツATで、トルセンLSD(機械式リミテッド・スリップ・ディファレンシャル)が組み合わされ、サスペンションはベースの「MINI John Cooper Works」よりも10mm低くなり、スポーツ・ブレーキ・システムを採用。

エンジンマウント、ボディ構造、フロントアクスルからリヤアクスルに至るサスペンションシステムの構造が再設計され、ボディ剛性も引き上げられたことにより、「MINI John Cooper Works GP」は、サーキットにおける走行性能を最大限まで高めたとしています。

●「MINI John Cooper Works GP」の気になる価格は?

エクステリアデザインは、歴代のGPモデルの遺伝子と卓越した運動性能をこれまで以上に強く、色濃く再現したそう。ボディカラーには専用開発の「レーシング・グレー・メタリック」が採用され、見る角度によってライトグレーからブルーバイオレットへと移り変わることで、力強さと深みが生み出されます。さらに、ルーフとミラーキャップのメルティング・シルバーが鋭いアクセントになっています。

 ミニ ジョン クーパー ワークス GP
MINI John Cooper Works GPの外観

ワイドなトレッド、大きなフロントエプロン、張り出したホイールアーチ・カバーを備えたフロントマスクと、車両正面からも見えるリヤスポイラーがダイナミックなパフォーマンスを想起させます。

大型リヤスポイラーは、スポーティな全体のスタイリングを形成しながら、圧倒的な走行性能を支える空力性能を備え、下部中央に目を引くように配置されたクラシックなステンレス・スチール製ダブル・テールパイプは、John Cooper WorksのDNAを体現。

 ミニ ジョン クーパー ワークス GP
巨大なリヤスポイラーが目を惹く

ほかにも、ボンネット上のエアスクープや「GP」のロゴがあしらわれたラジエーターグリルなど、John Cooper Worksならではの装備がスポーティな印象を強調。サイドで目を惹くホイールアーチカバーは、軽量素材であるカーボン・ファイバーを使ってハンドメイドで成型され、あえて繊維の編込みが見えるデザインとされています。

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後席は用意されない

インテリアは、その名のとおり、レーシングスタイルとされていて、先代モデルと同じくリヤシートは装備されず、フロントシートの後ろにはクロスバーのみをシンプルに備えることで、レースの雰囲気を演出。

ダークカラーとレーシングモデルに相応しい素材の組合せ、そして随所にアクセントとして装備されている高品質なパーツによって、スポーティさと上質さを融合させた贅沢な空間に仕立てられています。

さらに、六角形の模様が刻まれた金属性のパドルシフトや、ステアリングホイールのスポーク部と助手席まわりのインテリアトリム・ストリップなど、3Dプリンターによって成形したパーツも採用したそう。そしてトリムストリップには、各車両固有のシリアル・ナンバーが刻印されています。

「MINI John Cooper Works GP」の気になる価格は5,760,000円で、限定240台、2020年夏頃から納車が開始されます。

(塚田勝弘)

この記事の著者

塚田勝弘 近影

塚田勝弘

1997年3月 ステーションワゴン誌『アクティブビークル』、ミニバン専門誌『ミニバンFREX』の各編集部で編集に携わる。主にワゴン、ミニバン、SUVなどの新車記事を担当。2003年1月『ゲットナビ』編集部の乗り物記事担当。
車、カー用品、自転車などを担当。2005年4月独立し、フリーライター、エディターとして活動中。一般誌、自動車誌、WEB媒体などでミニバン、SUVの新車記事、ミニバンやSUVを使った「楽しみ方の提案」などの取材、執筆、編集を行っている。
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