マツダの新コンパクトSUV「MX-30」国内仕様はハイブリッド! EVの100周年記念車も登場

■マイルドハイブリッド車とEVの2タイプを公表

マツダは、カーイベントの「オートモビルカウンシル2020」(7月31日〜8月2日・幕張メッセ)のブースで、2020年秋に国内導入予定の新型コンパクトSUV「MX-30」の国内仕様を発表しました。まずは、マイルドハイブリッド仕様から投入されます。

また、2019年の東京モーターショーで展示した同名のバッテリーEV(電気自動車)モデルに、100周年記念特別仕様の装備をあつらえた参考出品車も展示。こちらは、2020年度中にリース販売を開始することも発表しています。

マツダMX-30の国内仕様のハイブリッド車とEVの100周年記念車
マツダMX-30のマイルドハイブリッド仕様

●2.0Lガソリンエンジンンにモーターをセット

まず、今秋に発売予定のマイルドハイブリッド仕様について。

パワートレインには直噴ガソリンエンジン「SKYACTIV-G 2.0」に独自のマイルドハイブリッドシステム「M HYBRID (エム ハイブリッド)」を組み合わせた「e-SKYACTIV G (イー・スカイアクティブ・ジー)」を搭載します。

マツダMX-30の国内仕様のハイブリッド車とEVの100周年記念車
MX-30に搭載される「e-SKYACTIV G 」エンジン。モーターはエンジン真下に配置されている

ちなみに、マイルドハイブリッドとは、いわゆるプリウスなどのハイブリッドとは異なり、モーターだけのEV走行はしないシステム。モーターは発進や加速の時などエンジンンの負荷が大きい状況下で、エンジンをアシストすることで燃費を向上させることが大きな役割です。

モーターだけでも走ることができるハイブリッド車に比べると、燃費性能的にはやや劣るのが一般的ですが、モーターやバッテリーなどが小型化できるため、製造コストを抑えられる=販売価格を大幅に上げなくて済むというメリットがあります。

新型のMX-30も、マイルドハイブリッドシステムの採用により、静かでスムーズな発進と上質なドライブフィールに加えて、モーターのエンジンアシストによる優れた燃費性能を実現するといいます。

マツダMX-30の国内仕様のハイブリッド車とEVの100周年記念車
展示車には18インチホイールを装着

展示された車両の大きな特徴は、センターピラーレスのセンターオープン式ドア構造である「フリースタイルドア」を採用している点。前ドアと後ドアが観音開き式になっている仕様です。

マツダMX-30の国内仕様のハイブリッド車とEVの100周年記念車
フリースタイルドア採用

また、外装カラーはグレーのルーフとホワイトのピラー部、レッドのボディといった、それぞれのパートを色分けした3トーン仕様になっています。

マツダMX-30の国内仕様のハイブリッド車とEVの100周年記念車
3トーンカラーを採用

インテリアは、昨年発表されたEVモデルと同様、センターコンソール周りを抜け感を持たせた形状とすることで、開放感のある空間を構成しています。

シートには、ブラウンレザーを配することで高級感も演出。リヤラゲッジの構成はCX-30などと同様で、2列目のシートを前に倒せば大きな荷物も積み込めるようフラットな空間を作り出すことが可能です。

マツダMX-30の国内仕様のハイブリッド車とEVの100周年記念車
ブラウンレザーでシックで高級感あるイメージも演出する

●EV仕様にはアニバーサリーのエンブレムも

一方、バッテリーEV仕様の方には、マツダの創立100周年を記念した特別仕様車と同様の装備が施されたモデルが展示されました。

マツダMX-30の国内仕様のハイブリッド車とEVの100周年記念車
マツダMX-30の100周年特別仕様車(参考出品)

ボディカラーは、ホワイトにルーフをレッドに塗った2トーン仕様。また、ホイールのセンターキャンプやフロントフェンダーなどには、100周年記念のエンブレムやプレートを装備します。

マツダMX-30の国内仕様のハイブリッド車とEVの100周年記念車
ホイールには専用のセンターキャップを装備

内装は、レッドレザーを施して、マツダらしいスポーティ感や躍動感を演出。抜け感があるセンターコンソール周りなどで、特に前席は広々と感じる開放感を持たせている点などは、マイルドハイブリッド車と同様です。

マツダMX-30の国内仕様のハイブリッド車とEVの100周年記念車
レッドレザーが躍動感などを演出

こちらはリース販売から開始されるとのことなので、この仕様はイベント向けの特別仕様(参考出品車)のようですが、そのプレミアム感はかなり高いといえます。

今秋発売のマイルドハイブリッド仕様の方にも設定されると、かなり注目されるかもしれませんね。

(文/写真:平塚直樹)

この記事の著者

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平塚 直樹

自動車系の出版社3社を渡り歩き、流れ流れて今に至る「漂流」系フリーライター。実は、クリッカー運営母体の三栄にも在籍経験があり、10年前のクリッカー「創刊」時は、ちょっとエロい(?)カスタムカー雑誌の編集長をやっておりました。
現在は、WEBメディアをメインに紙媒体を少々、車選びやお役立ち情報、自動運転などの最新テクノロジーなどを中心に執筆しています。元々好きなバイクや最近気になるドローンなどにも進出中!
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