世界のエンターテイメントの“今”をお届け!

News

READY STEADY TOKYO-スポーツクライミング 開催!

東京2020組織委員会主催は競技運営及び大会運営の能力を高めることを目的として実施テストイベント「READY STEADY TOKYO-スポーツクライミング」を2020年3月6日(金)~3月8日(日)に東京都江東区の青海アーバンスポーツパークにて開催します。
テストイベント期間初日であり報道公開日となる3月6日(金)の様子をお伝えします。

【会場の様子】

2019年7月のセーリングより始まったテストイベント「READY STEADY TOKYO」も今回のスポーツクライミングで17回目を向かえ、全25競技のテストイベントの内の大半が終了。
2020年の大会本番で使用する設備や施設、会場において、課題の抽出、リスク精査に焦点をあてたテスト計画を遂行しつつ、運営にあたる東京2020組織委員会の各部署がテストを実施するイベントです。

そのスポーツクライミングの会場として今回のテストイベントで初公開となるのが東京都江東区の青海アーバンスポーツパーク。

設置工事中の観客用スタンド、椅子のサンプル、競技フィールド上部のLEDビジョンの躯体等、準備が進んでいます

同じく江東区内のアーバンスポーツの会場である有明アーバンスポーツパークと対をなすアーバンスポーツの中心となる施設で、元々は広大な駐車場であり東京2020大会ではオリンピック競技がスポーツクライミングの他に3×3バスケットボール、パラリンピック競技では5人制サッカーが行われる予定となっており、観光商用施設が立ち並ぶ台場臨海地区とも隣接する、非常に活気の溢れるエリアとなっています。

多数の機材が並ぶ競技フィールド前面

当日は晴天にも恵まれ、環境としては完璧ともいえるテスト日ではありましたが、新型コロナウイルス感染症対策本部にて決定した対処方針を踏まえ、全国から集まる予定であった20名の選手の参加を取りやめ、関係者350人体制で行う予定であった当初規模を240人に縮小し内部のスタッフ(組織委員会職員他)により、運営テストを実施する事に。
テストを行う項目は計測機器を含む競技リザルトの確認テスト、新規に設置された競技フィールドの壁でしっかりと運営が出来るかのテスト、選手控え室からの動線等、運営上のテストの3項目に重点が置かれているとの説明がありました。

『スピードクライミング』

そんな中、10:00より行われた最初の種目はスピード。高さ15m、幅6m、傾斜角95度の壁面を二人同時にスタートし、如何に速く登り、頂上のパネルにタッチするかというスプリント競技。コースは規格で統一されており、世界記録は男子で約5.4秒、女子で約6.9秒と、目にも止まらぬ速さ。

スチールカメラエリアからはアングルによってはお台場名物であるユニコーンガンダムの実物大立像と競技フィールド壁面との共演が。

今回のスタッフによるテストでは、平均して12~20秒程度となりましたが、それでもホールドと呼ばれるコブを蹴り、時には大きくジャンプしながら上る様は圧巻のハイスピード競技です。

『ボルダリング』

続いて11:00より行われた種目がボルダリング。高さ約5m、横幅15m(今回のコース)の壁面に設定されたコースを制限時間内にどれだけ多くクリアできるかという競技。鋭利な形や掴むのすら困難であろう丸い形のホールドを巧みにクリアしていく参加スタッフ。

『リードクライミング』

そして14:10より行われた最後の3つ目の種目がリード。高さ15m以上の壁を制限時間内に何処まで高く登れるか?という内容の競技。
幅12mに及ぶ、そそり立つという言葉では到底足らない佇まいの巨大な壁を攻略していくスタッフ。これが本番時の選手であればどれ程のスピードとテクニックを目にする事が出来るのでしょうか。
ちなみにこのリードの壁のデザインは聖火リレーのトーチをイメージしているとの事でした。

予告無しに視察に訪れた室伏広治スポーツディレクター

以上3種目をそれぞれの選手が行う「複合」のテストが行われました。

【囲み取材の様子】

14:10より青海アーバンスポーツパークのベニューゼネラルマネージャー(VGM)の柳澤美香氏と国際スポーツクライミング連盟の副会長でスポーツクライミングのスポーツマネージャーの小日向徹さんの囲み取材が行われました。

実際の競技選手が参加しないテストイベントでしたがいかがでしたか。

柳澤VGM「選手からスタッフに競技参加者が代わっても、リザルト等、十分なテスト内容が得られました。」

小日向さん「スポーツクライミングの競技は今日初めてやっている形なんです。実際にオメガのリザルトシステムを使うのは初めてなんですけども、若干のトラブルはありましたが自分の印象としてはスムーズに動いているなという印象で、そのあたりは関係者の皆さんに感謝しています。あと、細かい部分になりますが、競技フィールドの壁パネルが貼り終わってからまだ1週間も経っていない出来立ての状況なので、ルートセッターが壁にホールドを設置しようとすると、パネルが硬過ぎて取り付けネジの方が折れてしまう等、ちょっと想像もしていなかった事が起きたりしましたが、夏に向けてはちゃんと対策が取られると思っています。」

現時点での大会本番期の暑さ対策は何かありますか。

小日向さん「例えば大きなニュースになったドーハでの第17回世界陸上のマラソンがあった後だと思うんですけども、我々スポーツクライミングもその1ケ月後位にドーハで大会をやっているんですね。日中では無く、夕方からの開催で無事、大きな問題も無く行うことが出来たと思ってるんです。勿論、今年の東京の夏がどうなるかは誰にも分かりませんが、スポーツクライミングは競技が夕方からですし、(17~22時前後)、太陽は朝方のほんの短い時間しかフィールドに陽が当たらない様な設計になっていて海辺特有の風等良い条件があるので、何とか出来るだろうと思っています。」

柳澤VGM「暑さ対策という意味では、他会場も同じですが、大型の扇風機や暑さ避けのテントの設置も考えています。」

野外の非常にオープンな場所ですが
ルートセットは本番までどうやって隠していくのでしょうか。

小日向さん「フィールド先端部分にカーテンをつけて秘匿性を守ろうと考えています。高所作業車がそのカーテンの中で動けるような設計を設備局にしてもらっています。」

東京2020大会から正式種目への仲間入りをするスポーツクライミング。
青海でいったいどの様な熱戦が繰り広げられるのか楽しみです。

【READY STEADY TOKYO-スポーツクライミング開催概要】

<日時>
2020年3月6日(金)・7日(土)※3月8日(予備日)

<会場>
青海アーバンスポーツパーク

<実施競技>
複合予選:男子・女子 スピード

<参加選手数>

<主催>
東京2020組織委員会

©Tokyo 2020
©創通・サンライズ

 - life