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東京2020オリンピック聖火リレー宮城県「復興の火」記念式典開催

「復興の火」は復興オリンピックの趣旨を踏まえ、東京2020オリンピック聖火リレーのコンセプトである「Hope Lights Our Way/希望の道を、つなごう。」に沿い、東日本大震災から10年目に東京2020オリンピック聖火リレーの一環として実施されます。
復興に力を尽くされている被災地の方々に、ギリシャで採火した聖火をリレーに先立ちご覧いただくため、2020年3月20日から3月25日までの間、宮城県、岩手県、福島県の順番で各2日間「復興の火」を展示します。
2020年3月20日(金・祝)、宮城県東松島市の航空自衛隊松島基地に到着した聖火が、「復興の火」として最初に展示された宮城県石巻市の石巻南浜津波復興祈念公園での式典の様子をお伝えします。

【「復興の火」記念式典】

石巻南浜津波復興祈念公園内のビジターセンターである「中核的施設」内にて、14時10分より、「復興の火」記念式典が行われました。

写真提供:Tokyo 2020

式典開始に先立ち、亀山紘石巻市長が同日に宮城県東松島市の航空自衛隊松島基地にて行われた聖火到着式より持ち出された聖火の灯されたランタンを松島基地より特別バスにて到着した東京2020聖火リレー公式アンバサダーで共に宮城県出身のお笑いコンビ、サンドウィッチマンの伊達みきおさんと富澤たけしさんと共に中核的施設内へ入場。
会場内パネル前にランタンを設置しました。

写真提供:Tokyo 2020

最初に2020年3月11日(水)に東日本大震災の発生から9年を迎え、震災発生当時、石巻市南浜地区は震災の津波と火災の延焼により400名もの命が犠牲になった事を追悼し、出席者全員での黙祷が捧げられます。

写真提供:Tokyo 2020

続いて主催者挨拶として村井嘉男宮城県知事からの挨拶。

次に来賓の森喜朗公益財団法人東京オリンピック・パラリンピック競技大会組織委員会会長の祝辞が。

森会長「本来でしたら、松島基地から届いた聖火を地元石巻の子供達によってランタンの火をつないでこの会場まで届けて頂くという予定でしたが、新型コロナウイルス感染症対策の観点からお子様達の安全を第一に考え、中止となったという事でございます。「復興の火」が被災三県の復興しつつある姿を国の内外に伝えると共に、今尚ご苦労をされておられます、被災地の方々を応援して新たな希望を齎す事を切に願っております。スポーツの力で震災復興に貢献する事は、東京2020オリンピック大会の源流であります。復興の歩みが着実に進む事を祈り、「復興の火」に続いて実施されるオリンピック聖火リレーの光によりまして、多くの方々にとって希望ある震災からの10年目となる事を願っております。」

続いて同じく来賓の田中和徳復興大臣、橋本聖子東京オリンピック競技大会・東京パラリンピック競技大会担当大臣の祝辞が読まれます。

最後に亀山紘石巻市長より「復興の火」歓迎の言葉が。

亀山市長「この公園は東日本大震災により、犠牲になられた全ての命への追悼と鎮魂の思いを理念に国・県・市が共同で整備を進めている地でございます。この地で聖火の種火が「復興の火」として展示をされる事は、復興五輪の幕開けを実感し、「復興の火」が皆様一人一人の心に灯り続け、その記憶がレガシーとして後世に伝承され続ける事をお祈り申し上げます。」

【囲み取材の様子】

式典終了後、中核的施設内にて村井知事、亀山市長、橋本大臣、田中大臣、西村明宏内閣官房副長官が登壇しての囲み取材が行われました。

石巻の地で「復興の火」が市民に公開されますがいかがでしょうか。

村井知事「感無量でございます。多くの被災者の皆様がこの日を待ちわびておりました。アテネで採火された日がやっとこの石巻に届きました。一人でも多くの被災者、県民の皆様に御覧頂きたいと思います。」

亀山市長「東日本大震災で犠牲になられた多くの命に対して、「復興の火」がこの地域で展示される事は、市民にとって非常にありがたく、大変感慨深く感じております。」

橋本大臣「ギリシャからの聖火が無事にこの石巻に到着をいたしまして、大変嬉しく思っております。いよいよ2020年の東京大会のスタートがこの石巻から切られるんだという風に思いますと、何としても全力で頑張らなければいけないなという風に思っている所です。」

田中大臣「復興大臣として感無量です。未曾有の大震災を乗り越えてここまで復興してきました。世界中の皆様に応援をして頂きました感謝の素晴らしいスタートの日だと今日は思います。」

西村副長官「震災の日、私も宮城県で被災しました。被災直後は市民の皆様をはじめ、多くの皆様が苦労をしながら、今日ここまで歩みを進めて来た訳であります。この「復興の火」が宮城県や被災地全体にとりましても、大いなる希望の光となりますよう、皆で盛り上げていきたいと思います。」

【「復興の火」聖火皿点火】

記念式典終了後、公園内の中核的施設付近にて「復興の火」の聖火皿への点火セレモニーが行われました。登壇したのは亀山紘石巻市長、サンドウィッチマンの伊達みきおさん、富澤たけしさん、
そして本来、登壇者名簿には無かった村井嘉男宮城県知事も加わった4名。

中核的施設の室内より聖火が灯されたランタンが亀山市長の手によって聖火皿の所まで運ばれて行きます。
そしてランタンから点火棒へと聖火を移す準備が行われる中、サンドウィッチマンの2人がスタッフに「絶対に消しちゃダメよ、大ニュースになる。」と柔らかいツッコミを入れますが、コレが後のハプニングに繋がる事に。

式典当日は宮城県東部地域に暴風警報が発令される程の強風が吹き荒れ、東北新幹線も一次強風で運転を見合わせる程荒れた空模様。式典関係者もアクリルボックスを風防として使用し、点火を試みますが、約5分ほど試行錯誤するもいっこうに点火棒に火が点く気配がありません。

試行錯誤を続けるスタッフを見て伊達さんは持ちネタを披露したり、更には全国から集まった報道陣に宮城県のグルメや名産品を紹介する等、宮城県内で数々の特別大使を務める役職力を総動員する2人。
更には「復興の火」を見に来た来場者からの質問にも答えます。

セレモニー開始から約20分が経過しても点火棒に全く点く気配は無く、遂にサンドウィッチマンの本業であるお笑いが披露される事に。
2本のショートコントを矢継ぎ早に披露する伊達さんと富澤さん。
2007年のM-1グランプリを制した笑いの実力を石巻の地で爆発させます。

そして本来、参加者ではない村井県知事はサンドウィッチマンの二人に誘われセレモニーに参加した様で「本当なら私はもう帰る予定だったんですよ、伊達さんに見つかって宮城代表だから一緒に行きましょうよって!」と暴露。

そして遂にセレモニー開始から約30分が過ぎ、全く治まる気配をみせない強風に聖火皿への点火を断念しランタンの室内展示に切り替えか…というその時、最後のチャンスとして点火棒に布を巻きつけ火種を巨大化して点火をする事に。

ランタンから一気に聖火が燃え移った点火棒が亀山市長の手により、聖火皿の直上にくると見事に点火完了。

伊達さん、富澤さん、村井県知事も思わず「やった!」と喜びの絶叫。
様々なトラブルがありながらも、拍手と共に無事に式典は終了しました。

『「復興の火」一般公開』

点火セレモニーが大幅に所要時間時間が押した為、一般公開は15時40分より行われる事に。公開直前には公園内に約1500人、全長500m近い観覧列が形成され、一番早く並んだ来場者は点火セレモニーの開始1時間以上前には待っていたとの事。

車での来場者が多い場所柄、周辺道路では渋滞も発生し賑わいを物語っていました。

復興五輪を象徴する「復興の火」は6日間をかけて東北三県を周った後、いよいよ2020年3月26日(木)福島県より121日間に及ぶ東京2020オリンピック聖火リレーがスタートします。

 

【東京2020オリンピック聖火リレー宮城県「復興の火」記念式典概要】

<日時>
2020年3月20日(金・祝)14:00開始

<会場>
石巻南浜津波復興記念公園内中核的施設

<出席者>
『主催者』
村井嘉男:宮城県知事
亀山紘:石巻市市長

『来賓』
森喜朗:公益財団法人東京オリンピック・パラリンピック競技大会組織委員会会長
遠藤利明:公益財団法人東京オリンピック・パラリンピック競技大会組織委員会会長代行
武藤敏郎:公益財団法人東京オリンピック・パラリンピック競技大会組織委員会事務総長
布村幸彦:公益財団法人東京オリンピック・パラリンピック競技大会組織委員会副事務総長
サンドウィッチマン(伊達みきお・富澤たけし):お笑い芸人/東京2020聖火リレー公式アンバサダー
山下泰裕:公益財団法人日本オリンピック委員会会長
萩生田光一:文部科学大臣
田中和徳:復興大臣
橋本聖子:東京オリンピック競技大会・パラリンピック競技大会担当大臣
鈴木大地:スポーツ庁長官
多羅尾光睦:東京都副知事
渡辺孝一:防衛大臣政務官
西村明宏:内閣官房副長官
安住淳:衆議院議員

主催:宮城県/石巻市
共催:公益財団法人東京オリンピック・パラリンピック競技大会組織委員会
協力:国土交通省東北地方整備局東北国営公園事務所

©Tokyo 2020

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