平岡 守備力アップで生き残る 1軍C濃厚の2年目右腕「1日1日が勝負」

 広島の平岡敬人投手(23)が12日、廿日市市の大野練習場でキャッチボールやゴロ捕球などの自主トレを行った。2年目の右腕は、今春の1軍キャンプに初めて参加することが濃厚。課題とするフィールディングでアピールし、1軍生き残りを目指す。

 首脳陣が投手陣に求めるのは投球だけではない。ゴロ捕球やサインプレーなどの総合力が、開幕1軍入りへの判断基準だ。初めて春季キャンプを1軍で迎えることが濃厚な平岡の課題は守備。「それを克服して生き残りたい」と力を込めた。

 昨秋キャンプで行われた投内連係などの守備練習ではミスが目立った。ブルペンでの投球練習で評価を上げただけに悔しさが残った。同じ轍(てつ)を踏むわけにはいかない。今オフは守備への意識を高く持ち、ノックを受けている。

 「大卒だし今年が勝負の1年」。昨季は体づくりに力を入れ1軍登板はなかった。2年目の今季はその成果を示さなければならない。さらに即戦力としてドラフト2位で島内(九州共立大)が加入しライバルが増えた。強い危機感がある。

 筋力トレやランニングを継続しておりコンディションは良好。「太りやすい体質」という体も、体重はシーズンとほぼ同じ95キロ前後を維持する。「重さはない」。軽快に打球を処理できそうだ。

 昨年末、佐々岡投手コーチは若鯉に「期待している」と言った一方で、準備不足に見えた投手については、3日間しかない第1クール終了後の入れ替えを示唆した。「1日1日が勝負」と平岡。開幕1軍入りを目指し、日南のグラウンドに立つ。

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