100億の男「カルロス・ゴーン」が食した拘置所「正月メニュー」

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 強引、やり過ぎなどの批判はあるものの、ともあれ、特別背任容疑での3回目の逮捕によって東京地検特捜部は保釈を阻止。その結果、カルロス・ゴーン(64)は年末年始、塀の中で過ごした。

 司法担当記者が語るには、

「ゴーンの取り調べは、夕食を挟んで、5時間前後行われています。英語に堪能な検事が担当し、録音、録画され、通訳もついている。それ以外の時間、ゴーンはほぼ毎日、弁護士との打ち合わせのほか、ブラジル、フランス、レバノンといった国籍を持つ国の大使館関係者と面会しています」

 シャバにいるときには焼き鳥店の常連だったゴーンだが、塀の中では好物にありつけそうにない。

 一体、どのような食事メニューになっているのか。

「実は、拘置所でも年末年始は特別メニューになります。例えば、クリスマスの夜には、ヘーゼルナッツ入りのチョコレートケーキが出ました」

 と明かすのは、東京拘置所で512日間過ごした元外務省主任分析官で作家の佐藤優氏だ。

「大晦日には普段の夕食とは別に、年越しそばとチョコやおせんべいなどのお菓子の詰め合わせが配給された。また、元日の朝は、おせちの折詰。中身はエビやかまぼこ、なます、数の子など普通のおせちと同じ豪華なものです。さらに、普段は麦3割米7割のご飯が、三が日は米10割になる。それに、まぐろの山かけや鰻が付いたりしました。ゴーンさんは焼き鳥好きということですが、レトルトの焼き鳥を買うこともできます。そこそこ、美味しかったですよ」

 これが、日産から100億円以上の報酬を貰った男が食す「正月メニュー」である。

週刊新潮 2019年1月3・10日号掲載

特集「死闘になった『ゴーン』vs.『特捜部』7つの謎」より

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